みんなテレビっ子だった     8

さて、ヒーローものの話ばかりしてきたので今度は少し目先を変えよう
そこで今日の主役は「怪獣」だ
意外なことに当時ヒーローもののドラマは数多くあったのに「怪獣もの」はほとんど無かった
映画の世界では言うまでもなくゴジラやガメラなど多くの特撮ものの怪獣ものが次々に出てきたのに
urutoraテレビでの本格的怪獣ブームはそれから大分経った1966年の円谷プロ制作の「ウルトラQ」まで待たなければならなかった
と言うのも特撮ものはセットにかかる費用とか技術的な問題とかがあって当時のテレビドラマでは制作が難しかったのだろう
だからあの時代、怪獣もののドラマといえば僕はこれくらいしか覚えがない

それは「マリンコング」だ
『怪獣マリンコング』(かいじゅうマリンコング)は昭和35年(1960年)4月3日から9月25日まで毎週日曜日の9時30分~10時00分にフジテレビ系で全26話が放送された、ニッサンプロダクション製作の特撮テレビ番組。第14話以降はタイトルが「マリンコングの大逆襲」に改題された。
マリンコングは Z団が破壊行為のために用いるロボット怪獣である。ゴジラのような恐竜型をしている。口から火炎を吐くことができる。初代は煙幕を使って姿をくらます。名称は「海から現れたキングコング」を意図している


ただ、その当時少年だった僕にとってその番組はなぜかトラウマになるほどリアルで怖かったのだ20130904_396119
今改めてその映像を見ると呆れるほど稚拙で、しかも僕を恐怖に陥れた当の主役のマリンコングがいま見ると滑稽なくらい怖くない・・・むしろ「ゆるキャラ」と言ってもいいようなルックスなのに驚いた

なぜ当時の僕がそれほど怖れおののいたか・・・それには実はちゃんと理由があったのだ
た とえば当時映画で大ヒットしてたゴジラ、この場合たとえばゴジラが登場するシーンでは散々長いプロローグがあって、必ずラジオなんかが「ただ今怪獣ゴジラ が芝浦ふ頭に上陸し、こちらに向かってます!」というようなアナウンスがあって例の重々しいBGMに乗って向こうからゴジラが接近してくる・・・大概はこ ういうパターンだった ところがマリンコングは違ったのだ

たとえば、夜更けの閑静な住宅街の皆が寝静まった頃・・・いきなり何の前触れもな くその背後にmarinall-02突然出現するのだ それって現実に考えれば有り得ないことなんだけど、当時の幼稚な頭ではそんなことは解らない とにかく突然に現れて人間を襲うこの怪獣に僕は必要以上の恐怖を味会わされていたのだ
突然の恐怖といえば、もっと凄いドラマがあった・・・

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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