CD制作裏話  番外

皆さん、お盆休みはいかがお過ごしでしたか? 今日からはまたお仕事ですか

僕は入れ替わるように今日から3連休いただきます 八ヶ岳の家で少し涼んでこようかと・・・

さて、この「CD制作裏話」を書いていて最近色々とネットなどでブルースについて色々調べてるうちにどうしてももう一度読みたくなって通販で手に入れた本があった001

それがこれ⇒

「音楽の友社」から出版された「黒人ブルースの現代」というブルースについて書かれた評論

著者は「三井徹」;この人は70年代に民俗学的視点から主にアメリカ南部のアパラチアン地方の白人音楽などについての著作が多かった作家で、僕も当時は「ドク・ワトソン」や「ジミー・ロジャース」など昔のカントリーミュージックなどについてこの人が書いた著作を何冊か読んでいた

そして「専門外」かと思われた黒人音楽のブルースについても民俗学的視点から捉えたユニーク005な発想で「なぜ黒人はブルースを歌うようになったのか」というところから、それぞれの時代になぜそのようなスタイルのブルースが発展しやがてなぜ衰退していったのかを実に明快にわかりやすくそして今まで僕が気が付かなかった部分までを見事に掘り下げてくれていた。

この本の初版が1977年、当時僕は25歳だったが、出るとすぐに手に入れて読みあさったものだ。 その後の僕のブルースに対しての考え方に大きな影響を与えてくれた本当に「メソッド」と言ってもいい本だ。

その後も手元に置いて読んだりしていたのだが、何度も引越しを繰り返すうちにいつしかどこかへ行ってしまった。それでamazonで調べたらすぐに出てきておまけに値段も本体が350円、送料入れてもわずか600円ばかりだったのですぐ注文した。3日ほどで届いたので今は毎日手元に置いて少しずつ読んでるが、今読んでもじつにいい内容だ。

たとえば各年代や地方によってスタイルの違うたとえば「シカゴブルース」や「アーバンブルー003ス」・・・それらがなぜああいうスタイルになったのかをその時代の黒人たちのマインドにまで迫って分析解説しているのだが実に明快で「なるほど」と思わせてくれる。

中に挿絵として入ってる「久松俊一」のイラストもいい雰囲気を作ってくれてる

もしブルースに興味を持った方が居たらこの本お勧めします!安いしね(笑)

bokuhaちなみに同じ頃角川文庫から出ていた片岡義夫のエッセイ「ぼくはプレスリーが大好き」という文庫本。 これは「エルビス・プレスリー」をキーパーソンにして片岡がアメリカの20世紀初頭から終りまでのアメリカの社会、文化、風俗など様々なものに触れながら黒人の音楽がその後の音楽や人々の意識などにどれだけの影響を与えたかなどということに至る評論エッセイで、僕もこの本が大好きで1冊目は読みすぎてボロボロになってまた一冊買って持ってたが最近見当たらない。これもまた購入しようかなと思ってamazonで調べたら今では一冊3000円以上になってた!

しまった~大事に持ってれば良かった・・・もう一度家に帰って捜してみよう

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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