叩く者たち        28日

さあ、今日は大変だ~ なにしろ出演者は6組 今時計は23時を回ったがまだ演奏は白熱の盛り上がりの最中だ 今日のライブは「半PEKO」や「グレナデン」で活躍中の小西弘人が企画したものでそのグレナデンにいつも参加しているパーカッショニストたちの在籍するユニットばかりを集めた「パーカッション大会」というようなその名も「ACID Percussion HOT  Jam/The Feat2012」というわかるようなわからないようなタイトルだが(笑)要するにそういうことだ
オープニングは7時から 小西自身が「前座です」と言うSteel Pan Trio これは小西弘人(steelpan)と柴田耕二(ds)じゃいあん(b)というゼイタクな、とても前座とは言えないようなメンバーでの演奏だった 案の定その演奏はもうゴキゲンなラテンジャズだった 最後は田中裕之(p)も参加して、これはかなりハイレベルなJazzだったね

上の最後の写真・・・何? これは次に登場するユニットのウシトラのフジイがなんと天井に大きなミラーボールを(それも2つ)取り付けているところだ いつも予測不明の男、その彼とのコンビネイションもばっちりなカタヒラがいつものように吼えながら歌い始める 「窓」「俺もお前も大五郎」そしてもうお馴染みの「小鳥よもっと高く肘を上げて飛べ」まで この歌を何回聴いただろう もうすっかり耳に染みこんでいるなあ そしてフジイソロでのミラーボールショウ!ははは、この対照的な二人っていいね また来年もよろしく

そして3番目に登場したのはグレナデンに参加しているハニサキの在籍するユニットの土舎利だ アコギに歌、そこにジャンベが入り片やギンギンのアメリカンロックギターの神山がいてそして歌っていたウメサキがディジュリドゥーを吹くと・・・もう国境を越えたこのサウンドは宇宙まで行ってしまいそうなのだ このどこにもないサウンドを来年も大切に がんばってほしいね

4番目はグレナデンでジャンベ他を担当するシラコが在籍するユニットMΛNTRΛの登場 最近この3人での演奏がしばらくご無沙汰だったので久しぶりに彼らの音が聴けた いやあ、年末のちょっと疲れた胃袋にじーんと染み込んで来る「焼酎系ジャズ」 いいなあ おまけに今夜は僕の大好きな「Do You Know what it Means to Miss Neworleans」をやってくれた 最高!

そして5番目・・・今日はまだまだあるんだよ これはペンギンハウスマスター亜郎の不特定ユニットの生半可 今日はグレナデンのメンバー柴田耕二となんとあの三浦陽子のピアノがメンバー・・・なんてゼイタクな顔ぶれなんだろう 三浦さんのピアノって元来俳句のような間のとり方や表現がある音だからこの組み合わせでわるい結果が出るわけがない そういう期待を全く裏切らない そしてシバタドラムも実に細やかな音使いでもうこれは演奏だけでも充分ゼイタクなものになってた おまけに今日の亜郎の俳句は冴え渡ってた 僕の気に入った句を二つ紹介しよう
「ハヤブサの まなこの奥に 山の地図」
「月と居て 男を落とす おでん酒 」  ・・・・・これいいなあ うん 染み込む

そして6組目が(いやあ、大変だよ今日は)いよいよ今日のメインのグレナデンだ 今まで出たユニットのパーカッショニストたち それにハナコ、瀬山研二らが加わっての演奏 これは毎回いつもすごい迫力とグルーブでお客を引っ張ってゆくが今夜もそうだった そしてそういう個性もパワーも強烈な一人一人をまとめているのがあの小西弘人だ 彼のコンダクターとしての手腕もすごい そして、その怒涛の打音は店中を震わせている 聞きながら僕はふと思った これって「太神楽」みたいだ 太神楽は伊勢神宮などを起源にしているが、つまり大きなリズムの塊を作ることで厄払い・・・つまり悪霊や怨念を追い払うわけで、これは年末に本当にふさわしい 太神楽の音がいよいよ佳境に入ってきた 今夜は小西だけでなく、全員がトランスしそうだ

最後にもう1枚 「祭のあと」・・・かな

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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