「梅雨入り」したのだろうか 高円寺の街ももう午後からはけっこうしっかりとした雨が降り出した
こういう火にギターを持って演奏に出るのは本当に気が滅入るよなあ・・・本当今日の出演者の皆さん大変だったはず それにも負けずにいい演奏を聴かせてくれた皆さんを紹介しよう
最初に登場したのはアコギ弾き語りの toyosick だ
いつも本人が持ってくる「カサンドラ・ウィルソン」・・・この人は若い黒人女性シンガーなのだが積極的に旧いブルースを歌う なかなかいいのだ 僕も好きなのだ・・・それを「出囃子」にしていつも儀式のような形で彼の演奏が始まる 最初の曲は静かな曲調でスキャットのみ そしてかなりエナジーが一気に噴出すように次の曲へと入る トレードマークのGUILDのギターをかき鳴らしどちらかというとバリトンのいい声の彼の歌はやはりかなりが”叫び”で出来ている 程よくまぶされた「ブルーステイスト」 最後の曲には「ジャニス」「ヘンドリックス」の名前が出てくる
２番目に登場するのはやはりアコギ弾き語りの 宮崎悟 だ
静かなる男宮崎・・・その呟くように歌われる彼の曲なのだが実は驚くほどパワーがある 不思議なのだが、穏やかに流れる「大河」のようなところが彼にはある その歌を聴きに何人ものミュージシャンがここに集っている その中の１人 藤原愛のなんと「豆電球」という曲を今日の宮崎はカバーしてみせた まだたどたどしいのだが、それが不思議に魅力になってる 以前やはりここに出ていた女性シｊンガー「さかなのこぼね」の曲もカバーしたことある彼だが、彼が歌うと不思議に”可愛らしい” のだ 本当に不思議なシンガーなのだ 「豆電球」は今彼が制作しているアルバムに入れられるそうだ
ところで、そのステージで彼がギターの弦のことを喋った 彼は普段MARTIN の「フォスファーブロンズ」というのを使ってるそうだ（僕も同じだ）が、最近「円安」の影響かその値段がどんどん上がってきていて（本当なのだ）弦を張り替えるのがしんどくなってきた・・・とコボしていたが、そうなのだ 僕もけっこう困っている 本当にギタリストにとっても今は辛い時期なのだよね
そして３番目に登場したのもやはりアコギ弾き語りの 小川剛 だ
彼のギターは僕が持ってるのと同じTHREE-S のTNというモデル これ本当に小さいのだが、体格のいい小川君が持つと余計小さく見える しかしこのギターいい音なのだ 特にフィンガーピッキングにはピッタリなのだ その小川剛はこのギターには「コンパウンド」という弦を使ってるという この弦はスチールのアコギ弦の中では一番細く３～６の巻き弦には巻きの間に細いシルクは入っている このギターのボディーはすごく華奢なのでやはりこれがいいのだろうね
その小川剛も今アルバムを制作中だそうで来月には出来上がるそうだ 楽しみだね
そして今日最後に登場したのは男女二人vo/ag ,vo/egのボサノバユニット Lounge Farm だ
名前のとおりまるで農家のリビングでくつろいでいるようなサウンドを目指す なんとも優しくゆったりとしたボサノバナンバーを気持ちよく聴かせてくれる彼らだが、それ以外にもロックのナンバーを彼 ら流にアレンジしたり面白いプログラムでも人気がある
そんな彼らが演奏を始めてすぐに２人の外国人のお客が入ってきた 最近ある情報のおかげでペンギンハウスに来店される外国人客が増えてきたような気がする
そして２人の演奏するボサノバやジャズ、そしてギターのケビンお得意の「チェット・アトキンススタイル」の曲にもかなり乗っていた
終了後話をしたらなんとそのうちの１人はコロンビアから来てるという それじゃあもろ”本場”じゃないか そしてこの遠く離れた異国の地で自分のお国のほうの音楽の生演奏を聴けたことをすごく喜んで帰っていった いやあ・・・雨の日はギターも機材も（今日は卓の調子が悪くて参った！）辛い日だったけど・・・いいこともあるのだね
高円寺ライブハウス ペンギンハウス
