明日はいよいよ久しぶりにペンギンハウスで仲田修子ライブだ
このとき僕が使うのは最近はtAYLOR 110eと決まってる
ところが今このギターにちょっと困ったことがおきていた
3弦の開放の音がビビるのだ ほかの弦にはそういうことがないので弦高が低すぎるとかネックの逆反りがおきてるとかそういうことではない
ナットの溝が低すぎるのだ ここは僕はいじったことがないので削りすぎだとかいうことではない 多分最初のメーカー側のセッティングが低すぎたのだろう
気にしなければ気にならないほどなのだが、それでもやはりブルースとか以外の静かな曲などではそのビリビリという音がどうも耳障りになる
そこでとりあえず応急処置を施すことにした 本当はこのナットごと交換すいればいいのだが、他の弦には問題ないしこのナット交換という作業もなかなか手間がかかるので
そこで皆さんも知っておくと便利なこういう時の対処法をお教えしよう
まず用意するのは(持ってればの話だけど)前に交換して使わなくなったナットやサドルあるいはその部品、とにかく牛骨か の材料が要る
それをヤスリで削る この場合紙や布ヤスリはダメ、というのはこの削る作業のときにヤスリの粒子が少し剥がれて削った材料に混ざるからだ
そしてそれがナットの溝を充分に埋めるくらいの粉末を作る
そしたらナットから弦を外しその弦の部分のナットの溝にその粉末を充填する このときナット以外の部分はマスキングテープなどで隠しておくほうがいい
そしたらそこへ液状のさらっとしたタイプの瞬間接着剤をたらす 溢れないようにちょうどその粉末に充分に沁み込むように・・・少し盛り上がったくらいで大丈夫 それで一晩置く
翌日、接着剤が完全に乾いて硬くなったのを確認したらいよいよ加工に入る
まず邪魔になるので弦はすべて外す
そしてナット部分以外はテープで覆い傷がつかないようにする
そしたらまず平たいヤスリを使ってナットからはみ出した部分の充填物を削り取る
最初は荒め、仕上げ近くなったら目の細かいヤスリで磨きあげる
これで溝がすっかり埋まった状態になる
そうしたら今度は丸棒ヤスリで溝を削ってゆく
溝の幅は弦の太さに応じて違うのでそれに合うサイズのヤスリをチョイスするのが肝心
僕は4種類の丸棒ヤスリを持っている
さて、この作業はけっこう細心の注意を必要とする 削り過ぎては元も子もないのだ
ある程度削っていってそろそろ「これくらいかな」と思うところに近付いたらまず他の弦を張ってみる
一応ネックの反りとかも関係あるので決められたピッチ近くまで張力をかける そして削ってる部分にも弦をはめてみる ここはテンションはまだかけない すぐに外せるようにしておくのだ
そして他の弦との高さを比べる このとき1フレット目で高さを比べるのが一番わかりやすい
そして「まだ高いな」と思ったら弦を外して少し削る 4~5往復くらいにして・・・弦をまたはめて比べる ・・・これを何度かくりかえし高さがちょうどいい感じになったら今度は実際に弦を所定のキーまで張って行ってそして弾いてみる
ここでビビり音が出てなければ作業は完成 まだちょっと高いなと思ったら注意しながら少しずつ削ってゆく
うっかりしてまた削りすぎてしまったら・・・また最初の作業からやり直しだ(笑)
これで明日のライブは奇麗な音が出せそうでヤレヤレ
どう?少し参考になったでしょうか もしよかったら皆さんもトライしてみて下さいね
高円寺ライブハウス ペンギンハウス