僕の八ヶ岳話2020 .16

たとえば、60~70年代にYAMAHAが製造していた「FG-150」というアコギがありました。150というから当時は多分¥15000で発売されてたんだと思います。今では伝説ともなってるこのギター・・・これこそ日本の「フォークギター」の歴史を開いたと言ってもいいと思います。素材はとにかく安い!トップもサイドバックもすべて合板、多分工場で機械を使って大量生産されてたんだと思います。普通当時の国産でこの程度の価格のギターは悲惨なくらいの”粗悪品”がほとんどでした。
しかし、このFG-150は違いました。まず作りが本当にちゃんとしてて、そこはさすが天下のヤマハ・・・ピアノを作り続けてきた経験と技術力と、やはり安いとは言っても良い素材を持ってたのだと思います。このギター・・・とにかく鳴るんです!

それもこのFGシリーズ特有の「ドッカーン!」という爆発力のある音は他のどのメーカーにも無いパワーとグッドサウンドを生み出しました。僕の大親友の「仲田修子」もかつて弾き語りで歌ってたときにはこのギターをガンガン鳴らしてたし、ペンギンハウスにずうっと出ていた爆裂シンガー「華村灰太郎」なんかはこのモデルをずうっと使い続けてあのアグレッシブなサウンドを作り続けてます。

とにかくギターの音の良し悪しは必ずしも値段で決まるのではない・・・これは安いギターをずうっと使い続けてきた(笑)僕も胸を張って言いたいですね

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