春が来たからって 23日

「春が来たからって 笑っているんじゃねえよ 私には歌うべき 歌もない」・・・そういう歌詞の歌がある 誰の歌? それがこれから登場するソロシンガーあさのおよぐ だ ペンギンハウスではもうお馴染みの「独りパンク」の旗手としてすっかりお馴染みだが・・・今日のおよぐはいつもとちょっと違う なぜかワインのボトルを注文するとその瓶をテーブルに置いて演奏を始めた なんかお洒落? そして、もうひとつ違うところはギターだ 今までの彼のギターといえば「ストラトキャスター」だ それが今回からEpiphoneのセミアコに変わってた なんでも前のギターが借り物だったらしく、持ち主から「返してくれ」と言われて慌てて購入したそうだ パンクがセミアコってシブい・・・かどうかは僕には解らないが、このギターやはりセミアコでハムバッキングだけあって中、高音あたりの倍音が良く出て太い音がする 歌のバッキングにはいいギターだね それもあっていつもにも増してパワフルにおよぐは歌う 「穴の空いた ジーンズの ポケットに残ったのは ララララリルレ ロックンロールだけ」・・・そんな歌詞だったっけ

ロックンロール・・・そうそう 彼らもR&Rの申し子みたいだなあ でなきゃ、今日みたいに少し暑いくらいの日に皮ジャンはなかなか着られないよね(笑) 見かけによらず爆音のベースから入る曲・・・そして、立て続けにアップテンポの烈しいビートが続く 9413僕は彼らのリハからずっと見てるけど、リーダーのアツシが何度もメンバーから「テンポが速すぎる」と注意を受けている・・・彼はけっこうせっかちみたいだ でも、せっかちでないと「リーダー」は務まらないみたいだよ それに、このバンドには「ブルース」という実にゆったりとしたペースメーカーが居るから、ちょうどバランスが取れているんだろうねえ 今日もサクサクと切れ味のいいロックナンバーばかりだったねえ

そして、3番目の出演者ががらっと雰囲気を変える 大野慎矢+菅原雄大 この二人は大野のボーカル&ピアノ、菅原のバイオリン&チェロという編成で静かに切々と詩情を歌い上げる 詩的・・・と言うよりは「詩」そのものだ 今日も「山村暮鳥」の詩から始まり「大手拓次」や「ラングストン・ヒューズ」など・・・ピアノとバイオリンがその詩にカラーを付けて行く・・・右手には時々酒のグラス 彼もまた「酔いどれ詩人」のようだ

そして、そんな空気をまたがらっと変えるのが次に登場する らりはユニットだ メンバーは らりは、三浦、片山、本庄の4人 これがまた全員い~い感じの不良オヤジって感じで音も雰囲気もよかったなあ らりはのギターはもうお馴染みだけど、もう一人のギタリスト三浦ももう本当にやんちゃで嬉しくなってしまうねえ やっぱり僕と同年代くらいの人が頑張ってるのは見ててこちらも元気になるねえ いやあ、いいロックをたっぷり聴いたよ

そしてそして、最後に登場したのはスーパーバンド・・・DakaTzだ このユニット、とにかく楽器はベースとドラムだけなのだがそのドラムをサンプリングして音を作るメンバーが一人、そしてダンサーが一人、そしてライトショウが一人 これだけのメンバーが演奏とパフォーマンスと映像の立体的なそれこそ3Dな世界なんだが・・・そのリフで攻めまくる頑丈なハードなサウンドにダンスが絡み映像がそこに怒涛のイマジネーションを付け加えて・・・あああ、ダメだあ これを言葉で説明するのは本当に難しい とにかく一度見に来てよ! 映像だけはちょっと紹介するね それも一部だけどね

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする