命日なのか       2日

ゴールデンウィークの谷間の今日だ 旅に出かける人もいればやって来る人もいるね 高円寺のライブハウスであるここペンギンハウスにもそんな風が吹き込んでいた夜だった 今日最初の出演者は弾き語りのコーヘイフジノ パンクで過激な歌が多かった彼だが最近はちょっと作風が変わってきた 飲めない酒を無理して飲む父親を歌った「かえる」という曲もそうだが、最近の彼の曲は少し柔らかで優しいものが増えてきた 「つくよみ」という曲の歌詞に「つれづれなる言霊と・・・」という部分があるがこの部分僕は好きだなあ 今日は客席にすごく大勢の観客がいた そのせいかいつもより張り切って・・・あれ、時間オーバーだあ(笑)

2番目の出演者は最近ペンギンハウスに登場し始めた若い弾き語りシンガー 大竹直人だ まだ21歳という年齢が信じられないくらい彼の演奏はパワフルで磨きがかかっている バンドもやっているという彼の演奏を見ていると山崎まさよしやスガシカオなどの実力を持った弾き語りシンガーたちが作り上げたシーンのあとに出てきたという感触を感じる 演奏も歌もギターも本当にいいなあ そんな彼が「今日はあの人・・・忌野清志郎の命日なんですよね」 そう言ってトリビュートのカバーを2曲を歌ったが、RCサクセションのごく初期の「烏合の衆」という曲 懐かしいな まだ彼らがトリオでアコースティックでやっていた頃の曲だよなあ

そして、3番目の出演者はわざわざ秋田からツアーでやってきたg/vo ,b ,dsの3人ユニット だ 資料で音源は聴いていたが実際目にするとブラックミュージックをすごくいい感じで自分達風に取り込んで演奏するかっこいいバンドだった 特にg/voの坊主頭の彼は一見強面だが実にブラックフィーリングに溢れる上手いボーカルとギター なかなか聴き応えある演奏だった バンドのまとまりもすごくよくって気持ちのいい演奏だったねえ

そして、今日最後に登場した演奏者 それはあの泥窪だ さあて、この迫力のあるバンドサウンドのあとにソロで出てくるのは大変だよなあ・・・僕だってちょっとイヤだ ところが、今日の泥窪はまったく心配無用だった ステージに上がると妙に落ち着いた物腰 動きや目配りにムダがない そして、軽いノリなんだがどっしりしたボトムを持ちつつ曲に入る アップテンポの曲を2つ そしてちょっとスロウな曲へ・・・進行もいい感じだったねえ いやあ、見事に「トリ」を勤め上げた そして、僕が今日一番気に入ったのは彼のMC 「今日は5月2日 誰かの命日だそうですが・・・お天気もいいし・・・今日が僕の命日だったりして・・・」 いいね それがブルースだね

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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