深い静けさ      21日

今日は企画ライブだった 企画したのはペンギンハウスではもう長~く出演し続けているベテランロックユニット「みみのこと」だ 彼らはもうアンダーグラウンドな匂いぷんぷんのハードロックだが今日の企画に登場したのはアコースティックギターの弾き語りシンガーが、それも2人だ

2人ともやはりペンギンハウスにはとても馴染みのあるミュージシャンだ

一人目はタケヤリシュンタ 今は仕事の都合で名古屋のほうへ行っているのでペンギンハウスに登場するのも久しぶりだ 久しぶりだが彼のギターも歌もまったく変らない 相変わらずリバーブを一切かけずに生に極力近い音にこだわる いい音だ MARTIN D-28がじつにしっとりときらびやかな高音をペンギンハウスに振り撒く 久しぶりだからなんか少し懐かしい 彼にはアコギの音作りに関してはずいぶんと勉強させてもらった いやあ、気持ちがいい・・・なんだか眠くなってくる

タケヤリくんが終了したあとにMARTIN D-18を抱えてステージに登場するのは潮田雄一 彼もやはりアコギの音にこだわるギタリスト&シンガーだ ただタケヤリくんとちょっと違うのはボーカルもギターもちょっとリバービーな音を好むところかな だから僕は潮田くんのときはギターにはリバーブとごく短いディレイを使うことにしている そして、もうひとつ違うのはタケヤリくんは基本的の「レギュラーチューニング」を使うのに対し潮田君はもう1曲ごとに変えるくらい色々な変則チューニングを使うことだ 時々とんでもないチューニングをしているのを見るが「ありゃりゃ・・」というくらい不思議なチューニングなのだ 大体それを覚えているだけ偉い! 僕も色々な変則チューニングを「発明」したが・・・ほとんど覚えていない(笑) さて、チェット・ベーカーが好きだという彼の歌もけっこうスィートだった

そして最後にこのライブの企画者の みみのこと が登場 世界は一変する

まず第一に音がとてつもなくでかい(笑) そりゃそうだ マイク取りのアコギ弾きが2人続いたあとだもの・・・なんでこの組み合わせ? と、知らない人は首をかしげるかも知れない

実は彼らはとても仲がいい おまけにタケヤリくんは神戸にいたときに結構過激なロックハウスで働いていたという噂もある 現にみみのことが演奏している間二人ともかなり身体が揺れていたよなあ

それにしても得体の知れない深海魚のような存在感が彼らのサウンドにはある ディープブルーの深い海の底で揺らいでいたかと思うと突然海面まで突き上げる海底火山のようなエネルギーは、おそらく「まんとる」あたりから引き上げてくるんだろうね

「グオーン~~~~!!!!」どこかで何かが鳴っている 地鳴りのように しかし、歌っているジュンゾの声は不思議な静けさも持っているのだ

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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