お祭り?      22日

今日のペンギンハウスライブ 最初の演奏者は20日以上の関西地方ツアーを追えて無事戻ってきた あさのおよぐ だ

「どうだった?」と尋ねると「関西は暑かった」 と その中大阪、京都、神戸、そして岐阜にも足を伸ばして20箇所以上のライブをこなしてきたそうで・・・久しぶりに東京に戻ってきたらアパートの電気止められていた・・・というなんか彼らしいオチまでついたそうで まあ、でも充実した日々を過ごして来たんだな・・・というのは彼の演奏を見ればすぐわかった

なんか元々線が太い彼の歌がさらに1本筋が通ったような 頑丈なあさのおよぐになっていた

向こうで手に入れたという和服のようなジャケット(作務衣に似た形)に長い髪のおよぐはまるで「阿倍清明」みたいだ ほとんど間をとらずにパワフルに8曲をあっという間に歌いきった

2番目の演奏者は ららばいてりい&さっちん 前回はアラン(b)が入ってのトリオだったが今回はまた2人での演奏 ただ、今回はさっちんがボンゴを持っての演奏・・・大丈夫かあ(笑)

いつもは「グダグダ」な二人だが・・・今日はさらにグダグダしてたかなあ・・・(笑)

なんかこれが今日のライブの行方を示していたようで・・・まだまだ序の口だったのだ

そして、3番目の演奏者 華村灰太郎トリオ 灰太郎(vo/g)に今福知己(b)つのだ健(ds)という顔ぶれ・・・このメンツで只で済むわけがない・・・そんな僕の不安は見事に(笑)的中した!

最初の2曲くらいかな・・・「まとも」に演奏してたのは そのうち彼らが2杯目の「クエルボ」を注文したあたりから雲行きが怪しくなった

まずベースの知己がニヤニオヤしながらこう言った 「マスター!そろそろやりたくなったでしょ!」

やりたい・・・? 何を? するとマスター亜郎が小さな段ボール箱を抱えてステージに向かう

なんと灰太郎グループをバックに俳句の朗読・・・つまり「生半可」が始まった なんだか客席が異様な感じで盛り上がり始めた 亜郎がその中で言った「俳句は・・・殺風景」という言葉を今度は灰太郎が受けて客席とのコール&レスポンス そこらへんからすでにぐでんぐでんになった灰太郎

危ない危ない 目が泳いでる(笑) そこからは恒例ともいえる今福と灰太郎の即席コントやツノケンや今福の客席乱入もありの・・・うわ!なんか60年代のアングラ演劇みたいな世界になってるぞ!

最後に登場したのはハラ☆タカシ(g)大橋とおる(b)福島紀明(ds)のトリオ DBS3 だ

ああ、やっと最後にちゃんとやる人たちが出てきた(笑) いやしや、もちろんそれまでの全部の出演者もちゃんとやってたけどね・・・とにかくこの3人の技の応酬は色々な「ジャンル」という垣根なんかカンタンに蹴飛ばして気がつくと「音楽の本質、ライブの本質」みたいなものが剥き出しになってる 嵐の大洪水が通り過ぎたあとに巨大な恐竜の化石が出土したみたいな驚きとワクワクを聴いてる観てる者たちにたっぷりと与えてくれる・・・いやあ・・・このグルーブ・・・大人だよなあ

さあ、これで今日のライブも最後はきっちりとまとまって終了・・・と思ってたら・・・そこからがタイヘン

アンコールを受けたハラが客席に声をかけてさっきの灰太郎トリオのツノケンを呼び出した そして大橋に代ってイマフクがベースを そしてハラが「ブルースやったら灰太郎歌うよね」 そういってスロウなブルースを始める それにつられて灰太郎が出てきて歌う・・・気がついたら今度はさっちんが出てきた・・・恐るべきハイテンションでブルースのようなトークのような・・・シャウト!

そして、今度はあさのおよぐ、そして最後にはてりいまで出てきて・・・もうこれは「宴会?」

いやいやこれが高円寺のライブハウスの夏祭りだ 阿波踊りに負けてられるか!

そんなミュージシャンたちの意地が見えたような今夜のペンギンハウスだったなあ・・・

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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