台風一過    16日

どうやら寝ているあいだに台風は関東の北のほうを通って東北から海上へと抜けていったようだ

朝、一度目が覚めたとき雨風は少し強かったが東京ではそれほどでもなかった 昨日の朝の雨のほうが何倍も凄かった それでも京都では河がハンランしてタイヘンなことになったらしいしあちこちで、出水や土砂崩れなど被害も随分あったようだ 被害に遭われた方には本当にお見舞い申し上げます

さて、今日ペンギンハウスに向かうお昼頃の高円寺は人も少なく、シャッターを閉めている店もかなりあった 夕方にはだいぶ元通りになってたけどね

さて、今日のペンギンハウスライブは4組ともジャズ系のインストの演奏者ばかりだった

まずトップは木下徹グループ メンバーは木下徹(g)、林隆史(g)、細谷拓馬(wb)、長沢哲ds() いずれもすごいテクニックのプレイヤーばかりだ 「インプロ」と名売ってはいるがビートとドライブが利いた聴いてて爽快感があるインプロだ このメンバー、もうペンギンハウスではお馴染みになっている

2番目はペンギンハウスには久しぶりの登場になるがg ,b ,dsのトリオ up2u だ 前回はたしかベースがウッドだったが今回はジャズベースでの演奏 4ビートをメインにしているがやはり現代のJAZZというグルーブ感に切れ味 そして、ギターの音色がときどきオルガンのように聴こえてきてなんだかNimmy Smith を聴いてるみたいなときもあった スタイルとしてはちょっとMΛNTRΛに近い感じがして親しみ易いサウンドだ

そして3組目は「やまもるフォーゼ」の中川雅裕(g)を中心にしたg ,p ,tb ,dsの中川カルテット

今日の出演者の中では唯一フォーンが入ったユニットだ  このメンバーは今までさまざまなかたちでサポートとして参加してきたプレイヤーばかりだそうだがこの4ニンで演奏するのは今日が初めてだそうだ アンビエントを感じさせるゆったりとした曲から、かなりフリーの色合いが濃いアグレッシブな曲まで・・・幅の広さがかなりすごい そして最後にやった「猫はネコ 子猫」という曲 ピアニカが入って楽しい曲だった

最後はソロプレイヤー・・・石田幹雄 の登場だ

今日の出演者の中で唯一、最初からほかの演奏者をずうっとカウンターの隅に座って聴いていたこの孤高のピアニストがピアノの前に座る・・・それだけで場の空気があきらかに変化する

そして演奏が始まった・・・それは聴き手の心の痛みをぜんぶどこかへ洗い流してくれるような優しい優しい・・・バラードだった 今日僕はカゼをひいて体調がイマイチなのだが、その辛さまでどこかに飛んでいきそうな・・・台風が通り過ぎたあとに広大な草原を吹き抜ける優しい風のようだった

その曲が終わる そして次に始めた曲・・・これも美しいメロディーだ その中に少しずつ燃え上がる何かが潜んでいるような・・・優しさがときおりトゲのようなひりひりするものを引きずっているような

幹雄の「うなり」が出始めた・・・お!そこへ新しいお客が・・・藤原愛だ いいとこに来たねえ!

これは今演奏を聴きながら「実況」で書いている

お!ちょっと聴いたことのあるスタンダードナンバーのメロディーのかけらが・・・

そして一呼吸置いて、今度はちょっと早くて烈しいパッセージが出てきた

でも、今夜の石田幹雄の演奏は全体的に優しいな

すごくスイングする・・・ちょっとモンクのような、エリントンのような・・・ラグタイム・・・少し入ってる?

うなりがますます強くなってきた すごいすごい・・・4ビートの嵐だ!「イエーイ!」ノド痛いのに思わず叫んじゃったよ(笑) うわあ・・・そしてエンド すぐに次の曲へ

おっ、これは モンクの曲じゃないか! ええと・・・タイトルは・・・

そうか、石田幹雄が弾くと・・・こうなるのか いやあ、でもスイングしている!

こうなりゃもう・・・僕も純粋に・・・お客だぞ!

あとはもうレポートしない(笑) 観てた人だけが得をする・・・それがペンギンハウスライブさ

うわあ・・・・・

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする