狂言か?        17日

なんか急に涼しいを超えて「寒い」に近づいてきたね 暑いからってちょっと薄着をしてると急に寒くなってきたりして・・・風邪を引きやすい季節なのかもね 気をつけなくちゃ
さて、休み明けの今日のペンギンハウスライブ トップはアコーステイックの弾き語りタケヤリシュンタだ リハの時ちょうど雨が降り出してぺンギンにやってきた時は大切なMartinのケースが少し濡れていてちょっと心配したけどギターの音には影響なかったようだ 最近の潮田雄一もそうだが彼もギターの生の音を大切にする リバーブはほとんどかけずに僕はこのD-28の音を忠実に再現できるように神経を使ってる それに彼の絹織物のように繊細な歌い方にも妙な細工はしないでなるべくそのまま伝わるように気を使っている(つもりだ) 外は雨が降っているらしいが彼の演奏はうっすらと差し込む日差しのようだ・・・あ!そういう音作りに神経割いてたらうっかり写真撮るの忘れてた ゴメン!とりあえず前回の時のものと新作CD[a place doesn’t exit]のジャケ写真で勘弁!


さて2番目は久しぶりの登場になるのかな 4人編成のインストグループMEBIUSの登場だ キーボードのPhyspacyはSALIKAMIのメンバーでもある 前回はsaxが入ってたが今回はトランペットに永井昆布を迎えての演奏 最初の曲はいきなり映画のサントラだったので何やるのかなと聴いてたら次の曲からはわりとフリーっぽい曲・・・こういうのも一種の「アンビエント系」と言えるのかな 最近元気な女性ドラマーが増えてきたがこのユニットの女性ドラマーもなかなか勢いがある そして、エフェクトを使った面白い音造りもしてたな

そしてソロ~バンド~ときてまたソロになる 孤高のギター弾き歌い谷口マルタ正明の登場だ 彼の小柄な体格にも増してコンパクトなビンテージMartin(もうすぐボデイーに穴が開きそうだ)使い込んだそれを軽快にかき鳴らし少し苦いヒリヒリする歌を今日も歌うように叫ぶ(逆か) 曲間の彼のMCがまた面白い びっくり箱のような発想を持っている彼の口から今日は何が飛び出すのだろう・・・え、ミステリーサークル? ・・・そうきたか

最後はいつものように「消えた~い!」と絶叫して消えた・・・いや、ステージを降りたマルタの熱気がまだ残るその場所に現れたのは東京セッションの2人だ いつものように開始前にこそこそと内緒話でもするように打ち合わせをして曲に入る しかい今日はいつものような「ぐわ~ん」と言うような爆音になかなか行かない ギターの弦を指先でごにょごにょかきむしるような動作がしばらく続く 客席にはなんか地下で蠢く虫のような音が響く やがてそれがいきなりつんざくような爆音に変わる リードvoの星川がまたあの不気味な(笑)表情で歌い・・・いやわめき出す 「パラダイムシフト!」そう呪文のように連呼する これは辞書で調べると「その時代に常識だとされていた価値観が劇的に変化すること」とある うーん、なるほど 東京セッションを初めて観たとき僕は本当にそういう気持ちになったぞ 今夜の二人のアドリブ(?)は冴えまくっていた いつもに増して不気味な動きでギターをかき鳴らす星川!それはもしかしたらハードロックやヘビメタをパロってるのかな そうしているうちに二人のやり取りが別のモードにはいっていく この妙な「間」を持った掛け合いって・・・そうだ まるで狂言みたいだ 星川が「太郎冠者」に見えてきた いきないり木の丸椅子を肩に担ぐと「いよ~っ」ポンときた 今夜の東京セッション 最高!

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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