長くて・・・ゆるい道     13日

3連休の真ん中の今日 今日は5組の出演者が登場した それも全出演者ともスタイルも編成もまったく違う・・・PA屋泣かせのプログラムだったぞ~(笑)

愛書の出演者はペンギンハウス初登場の女性弾き語りシンガー 小川京子

エレキギターを抱えてのソロ演奏 その歌は透明感の高い澄んだ高音からちょっとよどみの中に沈み込んでゆくような中低音まで・・・静けさから激しさまで縦横に変化するボーカルと、やはりもの静かな語り口から時には吼えてみせるギターとが合わさって独特の深みと色彩が複雑に折り重なるような・・・不思議な体験をしているような空気を作り出す 今度「オースチンレコード」というレーベルからCDを発表したそうで、ぜひ頑張って欲しい

2組目はその「オースチンレコード」からやはりCDを出しているバンド ザ・オイスター&ザ・フライング・フィッシュ g/vo ,g ,b ,ds ,keyの5人編成のユニットだ

”日本のサイケバンド”という名称を頂いているそうだが、長いキャリアを持つメンバーそれぞれが温和な人柄の人ばかりで雰囲気のいいバンドだ このバンドのリーダー「チャクラ」はなんだか吉祥寺「のろ」のマスターのカトウさんの若い頃に似ている・・・ってったってほとんどの人は知らないっての!

なかなかいいサウンドだった サイケというより僕は聴いてるうちに70年代に活躍したバンド「乱魔堂」や「はちみつぱい」とか「はぴいえんど」を思い出していた なんだかあの時代が持っていた独特の”ゆるさ”みたいのがこのバンドを魅力的にしている

3組目もユニットだがスタイルはがらっと変わる 徳力洵&わーかびーの vo/g ,g ,b ,ds ,tp ,saxの6人編成のこのユニットはボーカルの徳力を中心にしたいわゆる”ジャイブ”スタイルの演奏だ

なんでも今日、リハのあとどこかの居酒屋で”したたか”呑んできたそうで、足元のおぼつかないメンバーもいる(笑)

でもそのゆるさがこういうバンドには”つきもの”みたいで、よく通る徳力のボーカルそれにギターやホーンがまるでニューオリンズにでも居るような気もちよさに客席を惹き込む そういえば今日の客席はとても多くのお客さんで立ち見が出るほどだ 連休中ということもあるだろうが、今日の出演者みんな人気がある

そして4組目もやはりユニット・・・かな Emma-solo はピアノ弾き語りのEmmaと「スーパーバンド」というユニットとの2つで出来ている

まずはEmmaのソロ 彼女、決して上手いシンガーではない ところどころちょっとピッチが怪しくもなる でも、その歌を伝える力・・・それがかなりある つい言葉に引き込まれてゆく

何曲かのソロのあとバンドのメンバーがステージにあがる このメンバーでの出演もずいぶん回数を重ねてきて、最近は本当にいい感じでのグルーブがすごくある かなり難しいアレンジをやったりするのだが・・・ちょっと息を呑むようなところがある 最後はEmmaの名曲「ハックルベリー」で

ここまでは今日のライブ、どちらかといえば平均年齢が”高め”の出演者ばかりだったがラストでぐう~~っと年齢は若返る SUNAGIRLというガールズバンドのベーシストのユナ その弾き語りだ

このユナという娘がまた「ゆる~い」のだ(笑) 天然にしても程がある(笑)

客席はなかばあきれながらなんだか彼女のワールドに知らないうちに惹きこままれてしまう それに歌に”伝わる力”がすごくある こりゃ”化けたら”すごいボーカリストになりそう・・・恐るべし!

不思議な魅力とパワーを持った演奏者だった なんだか不思議にすごく盛り上がって一体化した客席・・・連休らしいゆったりとして和やかな空気がここ高円寺のライブハウスにも溢れていた

いやあ・・・しかし 疲れた!

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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