二十歳のころ        17日

昨日、休みだったので大学時代の友人たちと「忘年会」で飲んでいた みんな僕と同い年、かつては音楽で一緒に付き合ってた仲間なので飲み会はなんだかライブに・・・えらく飲んでしまった

みんなで話をしているとその当時・・・そう20歳ごろの話が色々出てきて「へ~え、そうだったんだ~」・・・なんて今になって知る真実・・・みたいのがあって面白かったなあ あの頃・・・何も知らない若造で・・・元気と時間だけはたっぷりあったなあ

そんなことがあったので、今日最初の演奏者 岡本拓朗 を見てると色々また思うことがあった

彼もいま20歳 そうだねえ、まだお肌のつやもいいしとにかく心と精神がつやつや輝いてる その物怖じしない態度やステージングや歌い方を見ているとちょっと眩しくてなんだかちょっとこちらが恥ずかしくなってしまうのはこちらがもう”枯れて”きているせいなんだろうか

とにかくギターも歌もすごくしっかりしている 僕が20歳の時なんか・・・そうかあ、恥ずかしいのはそれを思い出すからだ! 本当に恥知らずな20代を過ごしていたよなあ・・・もう昔のことだけど

昔といえば、今日はカホーンを伴って演奏していた彼がカバー曲をやったのだがそれが「オー・シャンゼリゼ」という曲 懐かしいなあ・・・60年代にフランス人歌手のダニエル・ビダルという人が歌って大ヒットしたんだけど、僕このビダルちゃんが大好きだったのだ!(右の写真、可愛いでしょ~) そんな古い曲をなぜ彼が知ってたのか・・・聞いたら今誰かシンガーがカバーしてリバイバルヒットしているんだそうだ へ~え、時代はめぐるんだねえ

2番目の演奏者でそれまでのフレッシュだった空気はがらっと変わる 胸にサバのイラストを入れた男・・・といえば「チバサバ」・・・こと チバ大三 だ 情け容赦なくペンギンハウスの空気をめりめりと暗がりへ引きずり込む 足首の鈴が暗黒の地底のフタをこじ開ける チバが白目をむいて叫ぶ 「ア~ベ~ノ~ミックス~~~!!」 もうペンギンハウスの薄暗い空間を幻の回遊魚たちが泳ぎまくる 「サバ」「サバ」「サバ」・・・「サバ」だ

そんなチバ大三が突然曲の途中で聞いたことのない曲を歌いだした・・・何?

「ジミーさああ~ん!誕生日~!オメデトウ~~~!」 うわあ、恥ずかしい 実は僕 今日が誕生日なのだ・・・チバさん・・・ありがと!

3番目は たこボーband  だ そのたこボーから演奏前に素敵なプレゼントをもらった ここで紹介するのは控えるが彼らしい素敵なものだった たこボー ありがと~!
さて、そのたこボーbandだが今日は たこボー(vo/g)神保伸太郎(b)岡田堅一(ds)というメンバー そのリハのときたこボーからのオーダーで今日はバンドの出音を全部抑えてそのぶんボーカルを前面に出すという音作りでやってみることにした

たこボー曰く「だってDBS3とかほとんど生音でやってるでしょ」 その通りだ ドラムもギターもベースもまんま生音でしっかり客席には聴こえてるんだ だからその外音をセーブしたぶんボーカルがくっきりと浮き立ってしっかり伝わる・・・その考え方には僕も大賛成だ やっぱりそれだけ歌の言葉とかに神経を使っているたこボーの今の姿勢がよくわかる気がする

実際の本番でもすっきりと骨格を中心にまとめたサウンドにたこボーの歌がぐっとこちらに伝わってくる これっていいと思うよ さすがたこボーだなあ 僕も勉強になるよ

たこボーbandの今年のペンギンハウスは今日が最終 また来年もよろしく!

今日の最後はやはり g/vo , b , ds のトリオ デッドバンビーズ だ 前回出演したときと同じようにg/vo のチャックは アンプ2段積み このバンドの出音はっそりゃあもうハンパなくでかい・・・と言うより重量感がすごい 下手なパンクバンド顔負けなんだが、そのサウンドの上に仁王立ちするようにチャックのボーカルはさらにパワフルに鋭さと太さを持って客席に届く

ドラムはもう常にフルショットだ ライドシンバルがジャンキャン鳴り響く このバンドの音を聞いてるとちょっと「理性」なんかどこかにしまっておきたくなる そうそう・・・もうすぐ大晦日だ

秋田の男鹿では今頃”なまはげ”が包丁を研ぎながら出番を待っているんだろうなあ・・・

チャックはギターをかき鳴らし烈しく動く・・・それはちょっと「鬼神」のようでもあった

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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