いやあ~寒いねえ・・・東京の最高気温が5度だってよ~! 信じられないことに昨日帰って外の門の錠を開けようとしたら鍵が回らない・・・鍵穴に入った水が凍ってたらしい・・・・東京でだぜ
今日は寒い中お越しくださった皆さん ありがとうございました きっと今が一番寒いんだろうね
今日最初の演奏者は2人組ユニット アナトミアズ 今日はマツイ(g)パーすけ(d)の二人 おまけに今日パーすけはドラムセットではなくスネアひとつだけ、相方のマツイはギターだが開始前にパーすけが妙なことを言っていた 「今日は弦1本だけですから・・・」 何だろう
さて、演奏が始まった・・・が・・・始まらない・・・え? そう、演奏開始から5分くらいは二人とも一切音を出さない 楽器に触りもしない 沈黙の時間が「し~~ん・・・」と流れてゆく
そしてようやくドラムをかすかにブラシで擦る音が始まる そしてやがてギターもごくかすかに弦を擦りだす・・・静かなかすかな音の震えがこの空間に少しずつ色づけをしてゆくように広がってゆく
でも、決してそれが大きな音になってゆくことはない 静寂を少し引っかくように2つの楽器がわずかな波動で触りあっている 不思議な緊張感・・・そして40分が過ぎて演奏が終わる
音の「残像」のようなものがやたらに残る 終了後、マツイくんのギターを見て驚いた!
2番目の演奏者は 鈴木知文 だ 先月はチバ大三、藤原愛とともに東北ツアーに行ってきた彼・・・ところがそこでとんでもないことがあったそうで
ステージに登場したがいつもの赤い帽子に赤いタオルそして上半身裸・・・ここまではいつもと同じだが、右眉のところに絆創膏が貼られている どうしたのか? そう思ってたらステージのMCでそのナゾが明らかに
なんでも東北ツアーに行った初日に路上で「配電盤」に思い切りぶつかって”十針縫う”大怪我をしたそうで、そのおかげで初日のライブは演奏途中で出血! ドクターストップがかかったのだそうだ
そんな傷を抱えながらも今日の彼の演奏はいつもと同じようにものすごくパワフルで「無駄な勢い」に溢れていた 寒さが飛んでゆくような熱い演奏・・・ありがとう!
3番目は今日唯一の女性シンガー さかなのこぼね だ
このベースの弾き語りというスタイルもずいぶん固定してきていいグルーブが出てきたなあ
ソングライティングに関しては詞か曲かどちらかを作るというスタイルで今はやっている彼女だが自分の世界をどんどん掘り下げてきていて、今年はまた楽しみな一人だ 皆さんも応援してやって下さいね
そして最後はこの人だ いがくり頭を振り乱し汗を飛ばしながら今日も叫ぶ叫ぶ! 片平誠の今日のライブはまるでマイクに被りつくように烈しいパフォーマンスだった
彼は何に向かって吼えるんだろう・・・虚空の闇に向かって・・・最初のアナトミアズとは真逆のようでいてふと気が付くと同じような景色を眺めているような・・・叫びのあとに訪れる静寂
寒さを突き破る新芽のように・・・何かが芽生えてくるような予感がした
高円寺ライブハウス ペンギンハウス