昨日の夜の「スーパームーン」 帰り道に近所の公園でちょっとだけ見れた あいにく薄い雲がかかっていて「くっきり」とはいかなかったがまん丸なそのお顔は微笑んでいるように見えたな
写真ではそこまでは写せずただぼんやりと明るくなっているだけだが・・・確かに見たんだよ
さて、今日のペンギンハウスライブ・・・終わった後僕の身体のコシのあたりに疲労感が残ってる そのわけは・・・
最初の演奏者は久しぶりの登場の セダンズアンドクーペス 前回登場のときは b/vo , g ,ds の3人編成だったが、今日はベースが加わり g/vo , g , b ,ds の4人編成
久しぶりに彼らのやんちゃな演奏が楽しめる・・・と思ってたのだが、リハで問題発生!
ベースの音が出ない 実は、その前のバンドのリハのときにベースアンプのインプットのところにちょっと問題があったので(その時は解決したのだが)もしや!・・・こりゃあアンプがダメになったか~もう本番が近いというのに、今日の出演者全員ベースアンプを使うというのに・・・ヤバイ!
焦ってDIやケーブルを交換したりしたが全然ダメだ 焦りながら僕はふと思った「もしや・・・」
そこで急きょ店においてある僕のベースを引っ張り出してアンプに繋いでみた すると・・・音が出た!ちゃんと出た やれやれ、結局ベース自体に問題があったということで彼には急きょ僕のベースを使ってもらうということで問題処理終了! やれやれホっとしたよ~
そして本番が始まった その1曲目がなんと「君といつまでも」 そう、加山雄三のあの曲だ このバンド、どこまでナメてんのかあ(笑) ここが彼らの愛すべきところで、そんな曲を”しらっ”とやっておいてそのあとはもう本当に「やんちゃ」でパンキッシュな彼らの世界が広がる
とにかく演奏の音圧が気がつけばかなりスゴい そういうことも気づかせずにやっぱり”しらっ”とやってしまう ここらへんがこのバンドのしたたかさなんだねえ
2番目に登場したのはペンギンギンハウスには初出演の g/vo , b/vo の二人組みユニット Mariko Accidents だ
事前にYOU TUBEなどで彼らの演奏の大体の輪郭は掴んでいるつもりだった でも、実際その生の姿を見るとやはりそういう情報はあまり役に立たないことがわかった 彼らの演奏スタイルはいわゆるサンプラーなどの音源を使ってそれに生の演奏を重ねてゆくというやりかたで、たとえばペンギンハウスに出ているミュージシャンだと「弱者同盟」とか「マラカスクエスチョンズ」などがいるが彼らの演奏はそのどれともまた違う
なんていうか、とにかくその曲の構造とアレンジの複雑で緻密な感じ・・・本当にギリギリのタイミングでその「打ち込み」された音に実際の演奏を重ねてゆく・・・これってたとえばスタジオワークで録音しながらというならわかるけど、それをライブというやり直しの効かない場所でやってしまうという大胆さ・・・つまり命綱なしで綱渡りをするようなもので、これはびっくりしたなあ
ただ、最初彼等が演奏しはじめたときの曲調はちょっと「J-POP」みたいでなんか「これは今日のほかの演奏者と比べると浮いちゃうかなあ・・・」と思ってた
ところが、g/voの彼が「ここから変身します」と言ってまん丸のサングラスをかけたところから世界が激変する
そこからはハードなラップやステージアクションを交えたそれはなんかアバンギャルドで過激なパフォーマンスだった ちょっと東京セッションにも対抗できるんじゃないかというようなそのパフォーマンスにはそれを目撃していた今日のペンギンハウスのオーディエンスもまったく異論はなかったようだ
「うお~っ!」というような歓声が客席から上がる 彼らの演奏はもう今日のペンギンハウスライブには「ど真ん中」だったよ
そんな若手がステージをすっかり加熱させたあとに登場したのは年齢はずいぶん上なのだが負けないくらいアグレッシブでパンキッシュなテイストを持ったユニット ハッピーターン だ
ただ、今日の演奏に事前の情報で「アコースティックでやります」と聞いてたので「ああちょっと静か目にやるのかな」・・・と勝手に思い込んでいた
ところが、いざ蓋をあけてみるとエレキギターがアコギに変わったというだけで演奏は普段の彼らとまったく変わりがなかった(笑) いや、僕の気のせいかもしれないがいつもの演奏より今日のほうが音でかかったような・・・ははは
それにしてもここのこの妙にがっちりとした体格のギタリスト、いつもテレキャスをまるでいたぶるようなギタープレイに僕は舌を巻くのだが、あの右手の指の爪で掻き下ろすように弾く独特の奏法・・・いいなあ 今日の彼の演奏を見ていてちょっと「ジェームス・ブラッド・ウルマー」を思い出していた
そして、今日のボーカルが言った「ラモーンズのメンバーが全員死んで・・・僕が最後の生き残りだ」 というMC・・・うけたなあ!
最後に登場するのはこのユニット 新城ヒデキ&トラブルメーカーズ だ
新城(g/vo)に佐藤びとく(b)海老沢英一(ds)のトリオはちょっと前まで海老沢が大病を患ってしばらく演奏ができなかったということがあったが、彼もだいぶ調子が良くなってほぼ完全復活!
そうするとこの3人の創り出すヘビーサウンドはもう堪らなくアルコールを呼び寄せるんだよねえ・・・最初に演奏した「セダンズアンドクーペス」のメンバーたちなんかもう完全に「酒盛り」になってたなあ(笑)
そして今日はさらに2人のミュージシャンがゲストで登場 いずれもNYで活動しているという日系のピアニストとシンガー この二人の演奏に本当にシビレた
とくにちょっとラテン系入ってそうな「ムギ」というシンガーのサザンソウルっぽい深いノリの歌い方・・・曲はたしか「ジョン・フォガティー」のやつだったけど、思わずPAしながら腰をグラインドしちゃったよ~・・・で「コシがダルい」・・・というのはそういうわけ いやあ、いいライブだったなあ!
高円寺ライブハウス ペンギンハウス