独唱パンク     10日

ペンギンハウスに久しぶりにこのフラッグがやってきた 久しぶりに見た「独パンの旗」はずいぶんと年季が入っていた それだけ全国各地を旅してきたということだ 今日の『チバ大三企画 独唱パンクvol.165 脳髄運動会』・・・ペンギンハウスではお馴染みのシンガーチバ大三が主催するこのイベントがもう165回目・・・なんと気の遠くなるようなイベントをこつこつとずっと続けてきていてそして今日は久しぶりのペンギンハウス 30周年とチバのCD完成のコラボなのだ 右に小さい「ぺ」
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そして最初の演奏者は・・・おっと今日は「オープニングアクト」がいた チバ大三と最近はユニットを組んでいるドラマー モンジ のドラムソロ なんと20分全開で叩きっぱなしの演奏 これがまた怖ろしい勢い もう今日は最初から「どっひゃ~!」 だ

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二番目・・・いや、ここからが本編 最初の演奏者はギター弾き語りの 村男 最初リハのときは眼鏡かけて大人しくてやけに地味な青年・・・という印象だった

ところがステージにあがりいきなりそこで髪型をいじくりそしてメイクをする・・・そうなった途端彼が豹変する なんていうんだろう・・・とにかく声が凄い 声帯の使い方がハンパじゃない 途中やったマウストランペット・・・僕もたまにやるけど、あんなに上手いのは初めて見た そしてそのステージングも凄かった これは言葉で説明するのはムリ! ひとつだけ・・・新聞紙を目の前に持ちそれを両手でパシンと引っ張りながらまるでパーカッションのような音を出しながら歌う・・・とんでもないエンタテイメントだ 普通にポップ歌っても充分いけそうなのに(よく見れば超イケメンだ)あえてパンクの道を突き進む その心意気がいいなあ

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そして2番目は女性の弾き語りパンカー キヌコ だ 彼女はペンギンハウスへは2度目 むちゃくちゃデコラなアコギと半分スキンヘッドでフラミンゴカラーに染めた残り髪は見るからにパンク ただ、彼女の歌とMCの内容の「身も蓋もない」といった感じはなんだか妙にほんわかしたところがあって「パンク」というより「ブルース」を感じてしまったのは僕だけなんだろうか・・・なんか放っておけない、そんな感じのする人だ

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そして3番目に登場するのはピアノ弾き語りの 有富裕一 だ

このシンガーはちょっとパンクという感じからは離れているように感じたが、そのダイナミックレンジの広くて深いなんだか「ゴージャス」な感じさえするピアノに歌い方もジェントリーで大人し目なんだが・・・よく聴いてると歌詞が変なのだ なるほど、チバ大三が「面白い」と言う意味が聴いててよくわかった この人も「変」なのだ(笑)

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4番目は今日のこのために東北からわざわざやってきてくれた女性弾き語りシンガー ろみ一人劇場 だ 一見大人しく物静かそうな彼女だったが、ステージが始まるとこの人も凄かった

パフォーマンスも歌い方もパンキッシュだったのだが、ボーカルもギターもループを使いながら作り出す世界はかなりデンジャラスで怪しげだ

それらの曲の歌詞を彼女はなんと小学生のころ「江戸川乱歩」を読んで感化されて作ったというから・・・とんでもなく早熟だったわけだ チバ大三が東北で見つけ出してくる独唱パンクシンガーはどれもみな凄い!

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これだけ独創独唱パンクシンガーが続々と出た最後を締めるのはもちろん今日の主催者 チバ大三 だ いつものように案山子のようにステージに片足で立ちながらあのギラギラと危ない目つきで客席をひと睨みするともう客席も全部チバワールドだ 今日の出囃子は彼の新作CDから「野良牛のうた」・・・うん、いいアレンジだねえ ライブのいい雰囲気をちゃんと大事に残している

そして彼の演奏 ギターを思い切りかき鳴らしスズをつけた片足で思い切りステージの大地を踏みしめる それは怒りと愛で満ちている そうなんだ、パンクはほぼ「愛」でできていると思う

カッコばかりの連中はどうだか知らないけどね もっともっとあのフラッグがボロボロになっても200回でも00回でも続けていってほしいねえ ペンギンハウスも応援しますよ

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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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