ここは高気圧     9日

いやあ、大変だったなあ・・・今日9日は名古屋あたりに上陸して日本海へ抜けた台風にむけて南から吹き込んだ雨雲が朝からずうっと東京のそれも吉祥寺~中野あたりのベルトをずうっと通過し続けて高円寺はもうずうっと雨・・・それもハンパな降り方じゃない これだけ降ると実は心配なことがあるのだが・・・その話はまあいいとして

こんなお天気ではお客さんも誰も来てくれそうもないなあ・・・そんな心配も抱えながら始まった今夜のペンギンハウスライブ 最初の演奏者は 大濱吾朗
つい先日24歳になったばかりの若い彼 今日はまずブルースハープから始まりそのハープを吹きながらやおらピアのところに行きハープ&ピアノで「ミスティー」の演奏・・・これ前回もやったけどすごい演奏だ そうするうちのお客さんがぽつぽつ入りだした よかった!

なんだかいい雰囲気になったペンギンハウス こうなればこっちのものだ!吾朗もどんどん「圧」が上がっていく ここだけは「高気圧」だ お、「Love in Vain」なんかやっちゃって・・・いいねえ~
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2番目の演奏者は 土舎利
エレキギターとジャンベとディジュリドゥー・・・この一見ありそうでなさそうな組み合わせのユニットはいかにも「高円寺」という感じがする 今日は神山庄太郎のギターが尖っていて良かったなあ~

彼のギターはかなりアメリカンなブルースロックスタイルなのだがそれに梅原と埴崎のジャンベ、ディジュリドゥーという民族楽器の組み合わせは頭で捕らえればどうにもミスマッチなのだが、演奏を聴くと違和感が全く無い 音楽に国境はない・・・そう思っててもこれを見るとちょっと驚いてしまう

彼らの演奏はいつもだとインストを1曲やってから梅原が楽器をアコギに持ち替えて歌い、それからまたインストを2曲ほど・・・という構成が定石だが、今日はいきなりインストを立て続けに3曲 パーカッションの埴崎の「ハアハア」という息遣いがはっきりと聞こえてくる 今日の彼らの演奏にはなんだか鬼気迫るようなところがあった そして最後に梅原の歌・・・なんだかいつもよりじんわりと沁みてくる
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3番目は MΛNTRΛ
ミ ヌマ(g)シラコ(per)じゃいあん(b) 前の土舎利と同じトリオだしリズムにジャンベっぽい楽器が入っているのも一緒 でもこのユニットはジャズをベースにした大人っぽい選曲とスタイル でもそこらのジャズ系ユニットとは違うのが彼らの演奏には何か特別な洒落っ気があるのだ 青山でも六本木でもない・・・高円寺だからこその洒落っ気だ 今日はとことん雨雲にいじめ抜かれた高円寺・・・最初の話に戻るが浸水のためにライブが中止になった店、浸水寸前でなんとか切り抜けた店・・・そして僕の頭の上にも今夜はちょっとした脅威があった(笑)

話は戻るがそれだけいじめ抜かれても洒落っ気は決して手放さない・・・そういうことが今夜のペンギンハウスのライブをヒートアップさせてくれていた MΛNTRΛ もすごく気迫のある演奏だった
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さあ、今日最後の演奏者は Tatsya Inagaki

今日も全くのアンプラグドでステージよりずうっと前に出た場所でギターを弾き歌う 今日は最初の2曲・・・僕はたぶん初めて聴く曲だと思うけれど、ものすごくパワフルでパッションが噴出すような演奏だった もう客席は最初からがっつりと掴まれてしまいっぱなしに・・・僕が知る彼のユニット「Rock Bottom」ではこういう歌い方をする彼・・・でもソロ演奏を始めてからはわりとちょっと抑えた演奏をしてきた 今日は久しぶりに「全開」という感じではじまった

いやあ、いいなあ~ 雨に濡れて冷えてしまった心に「ホットラム」でも飲ませてもらったような気分だ 今日の演奏者は全員なんだかすごい気迫と「圧」を感じさせる演奏をしてくれていた

そうでなければ押し寄せるこの「低気圧」どもにとても太刀打ちできなかったかもしれない

今夜・・・このペンギンハウスだけは・・・ずうっと「高気圧」だったのさ!
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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