仲田修子;ダウンタウンブルース  あとがき

仲田修子「ダウンタウンブルース」を読んで下さった方々へIMG_2142
最後まで読んで下さって本当に有難うございます。
これは私が若いころに生活苦のために?音楽をやるようになったいきさつと、その初期のころ、ほぼ実際に起きた出来事を小説風にまとめたものです。
現在とは随分違う社会や生活・・・でもその中にも現在と通じる人間のあり方や感情・・・そういったものを少しでも感じて共感して頂けたら幸いです。
外国の例になりますが、エラ・フィツジェラルド、ティナ・ターナー、この二人に共通しているのは、彼女たちが二人とも歌手になる前は綿畑で、以前は奴隷たちがやっていた労働をやっていたという事です。
こんな偉大な二人と自分を並べるのはとても恐れ多いのですが、こういう「コットンフィールド系」のミュージシャンも昔はいたのです。そして私もその一人だと思っています。
最近の私は音楽だけで生活してはいません。
それでもいまだに時々ライブ活動をして人前で歌っているのは、音楽に深く感謝しているからです。
生活苦からであろうが好きだからであろうが、人前で音楽を演奏したり歌ったりする行為はそれが一生懸命であればあるほど、ほかならぬ演奏者自身を磨いてくれます。
スポーツには必ず勝者がいて、その何倍、何十倍もの敗者が発生します。
音楽にはそんな事はありません。いい演奏はプレイヤーも観客もみんなが一緒に勝利者になれる世界です。
私はペンギンハウスで演奏してくれるプレイヤーのほとんどを尊敬しています。みんな独創的で真剣です。私は物凄く刺激を受けながら聴いています。いつまで自分が歌い続けられるのか分かりませんがペンギンの第一線で活躍している人達に恥ずかしくないような
ステージを続けられたらいいな・・・と思っています。
この「ダウンタウンブルース」を読んで下さった皆様に感謝します。
仲田修子

 高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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