11月もそろそろ中盤、さすがに夜は寒くなってきた こんな夜にはちょっと暖まりに近所のライブハウスに・・・なんての・・・どう?
今日のペンギンハウスは暖まるにはちょうどいい出演者ばかりだった
最初の演奏者は暖まるを通り越してもう「暑くなる」こと必至の「人間発電機集団」 9000SONICS だ 彼ら4人が一緒になって自家発電・・・いやいや演奏し始めたら1500ワットの電熱器の100台くらいは動かせるかも知れない リハを終えたメンバーがちょっとしんどそうにこう言った「エアコン入ってないんですか?」 そうだね、本番は絶対に必要だね というわけでもう初冬の11月に冷房を入れながら始まった彼らの演奏はもう最初から最後まで「発電」しっぱなし!でもこの爆音にうっかり見過ごしそうになるのだが、じつにきっちりと細かいところのサウンド作りをしているんだ ある曲の中で「おや、このギターリフは誰が弾いてるんだろう?」と思うとどうやら「ループ」をつかっているようだ う~ん、芸が細かい!
2番目に登場したのは Toshi The Groove という ds/vo , g , b というトリオユニット このユニットでのペンギンハウス登場ははじめてみたいだけどds/voの鈴木俊之は前はけっこうペンギンライブに出演していたそうだ「3~5年ぶりだ」そうだから久しぶりということなんだね そしてb/cho のえみコバーン は9月の「さかなのこぼね企画」のライブでベースの弾き語りで出演していた 彼女のボトムが深くてノリのいいベースともう一人宙GGPキハラのよく歌うギター、そして自身のドラムにのせてToshiのけっこうポップなテイストのあるオリジナル曲が気持ちよく演奏される なんでも彼は非常に多作なソングライターで毎月3曲ずつぐらい新曲ができるそうだ
3番目に登場するのは クマーズ ag/vo , eg , b のトリオの彼らは一般にはあまり馴染みがないが、実はもう3年くらい定期的にこのペンギンハウスに出演している それはこのユニットのリーダーの熊谷が企画する「東京すととととん」というアコースティック系のイベントにずうっと出ているからだ 今日みたいなブッキングのライブで出るのは久しぶり 熊谷のアコギとはいいながらエッジの立った刃物のようなギターサウンドといつもの相棒のまたキレキレのギターフレーズ、それを支える女性だがどっしりと的確なリズムを打ち出すベースとが気持ちのいいアコースティックなのにロックなサウンドを生み出している それに乗って熊谷の太く重量感のある歌はドッスーンと客席にたたみかけてくる
そして最後に登場したのは 川口雅巳(g/vo)、諸橋茂樹(ds)、岩原智(b)というトリオユニット これは川口が昔組んでいた「ブルームダスターズ」というユニットが下敷きになってるようで、息のあった3人の作るビートはそれはタイトでドライブしていた 今日の川口はトレードマークのビグスビートレモロユニットの付いた黒いテレキャス これを持った彼はもう恐いものなし 細やかな音からもう嵐のようなフレージングまで自在だ 聴いてるとサウンドがまるで熱をはらんだ血液のようにそのまま自分の中に入ってくるようだ うわうわ・・・僕血圧高いのにヤバイ!
そして、終わったあと彼が僕に言った 「なんか今日はボーカルがすごく抜けてよく聴こえました 何かしてくれたんですか?」 何もしてないよ(笑) きっといい音の流れる道筋が今日はできてたのかも知れないね!
高円寺ライブハウス ペンギンハウス