さて、このところずっとギターのうんちく話ばかりしてたので久し振りに今日から「実戦」の話をするね
まずは「ピックの使い方」について
皆さんピックってどういう形で握ってます？ 人それぞれかも知らないけど大体こんな感じだよね⇒
ところで僕はペンギンハウスのＰＡを毎日やっていて気になってることがあるんだ それはやたらにギターの弦をよく切るギタリストが居ること 人によってはほとんど毎回切る
ギターの弦が切れる原因はいくつか考えられるけど、もし張ったばかりの新しい弦が切れるようだったらギター自体に問題があるか、あとは弾きかたに問題があるんだと思う
大分前に関西を中心に活躍しているブルース系弾き語りシンガーのアズミのライブを観に行ったことがある
彼はアコギなんだがこの僕でもかなわないくらい物凄く激しくギターを弾く それこそギターが壊れるんじゃないかという勢いなのだ
にも関わらず彼は一切ギターの弦を切らなかった
AZUMI動画⇒「ブルースのいいなりロックのどれい」
ライブ終了後僕は彼に尋ねた
「アズミくん、あんなに激しくギターを弾いててよく弦を切らないね」すると彼はコテコテの関西弁でこう答えた
「あー、弦を切る人は自分の出してる音がよう聴こえてないのんとちゃいますか」
なるほど、この意見には僕も賛成だ
そして最大のポイントはピッキングの強さに関わりがあると思うのだ
ここでギターを弾いてる人に自分のピッキングがどういう状態か簡単にチェックするやりかたを僕が考えたのでお教えしましょう
写真を見てね
まず右手にはピックを持つ なるべく硬いやつのほうがチェックしやすいよ
そしたら左手を絵のようにギターのトップの下の方、ピックガードのところに添える ここで一番大事なポイント、それは１弦のすぐ横に弦からわずかに離して平行に人差し指が来ること 掌の付け根のほうは弦から浮かせて触らないようにする
この場合とくに指に一番近い１弦の鳴りかたが大事なので写真のように親指のハラで他の弦をミュートするというやりかたがお勧めだ(難しければしなくてもいい）
この体制でピックを構えたら「パーン」と弦を弾いてみる
え、指に当たる？ そうそれが目的なんだ そうして弦がちやんと鳴ってる状態にする
１弦がちゃんと鳴るかな そしたら今度はもう思い切り強くピッキングしてほしい 振り抜くように さあ・・・どうだった？ 弦はちゃんと鳴ってる？ そして指の感触は？
このとき恐ろしい勢いでピックが指に当たるよね それでどうですか？
「あれ、何か触ったような感触はあるけど・・・」そう感じたあなたのピッキングは多分理想的だと思います
そして「うわあ、痛い！」そう感じたあなた・・・弦も痛いのです(笑)
つまり必要以上の無駄な力が弦にかかっているということだ
ここで一番大事なポイントを言うよ
「ギターをピッキングするとき大事なのは力ではなくスピードだ」
そうなんだよね 力を入れて激しくではなく優しくしなやかに鋭く・・・それが大事なのだよね
それでは実践の話・・・この先は明日だ
高円寺ライブハウス ペンギンハウス
