とても個人的な話で申し訳ないけど、今月の6日に亡くなったあばあちゃんにギターを持ってお別れをしに行ってきた 享年101歳 大往生だ 90歳の頃僕のライブを初めて観てそれ以来ずっと応援してくれていた最高齢のガールフレンドだった 僕の曲「ファンキー爺ちゃんファンキー婆ちゃん」のモデルみたいな人だった
ご冥福を祈りつつ戻って今日のペンギンハウスライブ
今日最初の演奏者は g/vo , g , b , ds の4人ユニット セダンズ&クーペス だ
彼らのステージングはいつも「ぐだぐだ」している いい意味でだ なんていうか本当に下町の酒好きのおっさんたちがわいわい騒いでいる感じ・・・毎回そうなのだ(笑) これがなんか見てて思わず苦笑してしまうのだが何かいいのだ まるで劇場の人情話を観ているようで
ところが、演奏になるとがらっと変化する それはとてもソリッドでドライでタイトな「ガレージロック」みたいなのだ たとえば「ブラン」などに近いかなり硬派なロックが彼らの表現だ 曲間でむちゃくちゃ遊んでる彼らが演奏では一切の遊びを捨てて・・・この変化ぶりが僕は好きだ そして、演奏が終わると再び「ただの酒飲み」に変化する彼ら・・・今日は4人でズブロッカのボトル2本半空けてくれた(笑) お疲れ様でした
2番目はペンギンハウスに初登場のユニット g/vo , g , b , ds のユニット マロン&スクワロー だ
初登場と言ったが以前出演した「怒Sティック リカバンド」のメンバーが元になっている
最初はソロ、次にギタードラムを入れてトリオ さらに女性ボーカル「リカ」が加わりバンド~DUOと目まぐるしく編成が変わり最後はゲストギタリストも加わり、色々なカバー中心に楽しいステージを見せてくれた
3番目に登場するのは川口雅巳+諸橋茂樹+岩原智
ギタリスト川口を中心にしたg/vo , b , ds のロックユニット 彼らの活動はかつて組んでいた「ブルームダスターズ」というユニットからの付き合いで、それだけに息の合ったグルーブ感は素晴らしいのだが、ここからステージにはびしっと締まった空気が満ちる 川口のトレモロアームの付いたテレキャスターは空港の手荷物検査できっと「危険物」と指定されそうなくらいの破壊力がある もう僕なんか一発でやられてしまうのだ それを支える2人のリズム隊 諸橋と岩原の出すビートがまた最高なのだ 乞う半のかなりハードなアップテンポのロックナンバー 諸橋が顔を真っ赤にして歯を食いしばって叩き出すビート・・・凄かった! 今日は最初に書いたようなことがあって少し疲れてた僕だったが・・・いやあ、元気もらった
そして最後は・・・らりはproject だ
なんと今ペンギンハウスに出演しているギタリストで僕の好きなベスト5に入るうちの二人が今日続けて演奏してくれたのだ もう長い活動暦をもつギタリストらりは その透明感のあるくっきりしたギターサウンドは多くのギタリストたちに影響を与 えている その彼を中心にしたユニット メンバーは らりは(vo/g),どろんこ(b)島(ds)という3人編成のユニット 前の川口が熱情的などんどんヒートアップするギターなのに比べると内省的でクールなギターを弾くらりは・・・いやいや、あくまで比べた話しなのだが・・・でも今日のらりはも「めらめら」と燃え上がるようなギターと演奏だった
そしてここもどろんこと島という鉄壁なリズムセクションがどすんと重量感のあるビートを生み出している 今日の彼らの演奏も本当に凄かった 例えれば川口が「赤い炎」らりはが「青い炎」・・・そんな感じだった
元気で音楽ができることの有り難さをちょっと今日は考えつつ・・・ペンギンハウスライブは最高にテンションが上がった夜を供に過ごす・・・そんな日だった
高円寺ライブハウス ペンギンハウス