暖かいような、そうでもないような・・・何だか色々中途半端な感じのここ数日の気候
でも、表に出てみるとやっぱり陽射しがもう”春”なんだなあ・・・そう思える今日
晴れた空には・・・凧
さて、今日のペンギンハウスライブ スタートはこの人たちから g , ds の2人組インプロユニット ジ・アナトミアズ だ
今日ドラムのパーすけは「スネアとハイハットとバスドラだけでいい」・・・と最小限3点セットでの演奏 そして合い方のギターのマツイ いつもは「東京セッション」で相方ホシカワの横で常に安定したビートを刻み続けている彼だが、今日はそれとはまったく違うギターだ
相方のパーすけのドラムがまるで「催眠的」とも言えるほどシンプルなビートを叩き続ける中、あの独得の「アポヤンド奏法」のような・・・というよりは虫が弦の上を這うようなプレイ ギタリストとしてはハラ☆タカシがやはりその楽器のありえないような音を追求し続けるのと方向性は違うのだが、彼のギターに対する姿勢も本当にすごい この40分間彼ら独得の世界をしっかりと創りあげていた
その「ジ・アナトミアズ」がステージに残り そこにペンマス亜郎と藤原愛(p)が加わると2番目の演奏者 生半可 のパフォーマンスが始まる
今日のこのメンバーのフリー演奏をバックに亜郎は24句の俳句を披露 テーマ・・・いや”季語”は春だよね いくつもいい句があったが特に僕が気に入った3つ
「漣の ような耳打ち 春の昼」「足跡に 新芽出ている 春の雪」「道問えば 彼も旅人 梅白し」
春・・・だねえ
そして3番目の演奏者は 照内央晴+ 川村祐介 Duo 照内(p)と川村(trumpet)・・・この二人の組み合わせは去年の5月以来 久しぶりだ
その静やかで緊張感のある二人のDUO それは同時に「果し合い」のような凄みを併せ持っている
照内もピエノの弦を直接ピチカートしたり指でミュートをかけたり・・・あらゆる技を駆使しながらピアノに取り組む 途中でいきなり激高するような烈しいフレーズがそのピアノから飛び出す
それをまるでクールに受け止めつつ殺気を感じさせるような音で返す川村 この二人の演奏は最後の最後まで緊張感がまったく切れない・・・いやあ凄かった!
ここまで今日は緊張感の続くライブが続いたので最後はちょっとリラックスしようかね
というわけで最後に登場したのは 木下徹(g)&安威俊輔(wb)+竹内信次(mandolin) のアコースティックジャズユニット そして今日はゲストに長沢哲(ds)を迎えての演奏だ
今日長沢が加わったのには深い理由がある 元々ギターの木下と長沢付き合いは長い 木下徹グループなどでも参加していた長沢なのだが、今日木下のMCで「自分が一番不振だった頃一緒にやってくれたプレイヤーなんです」・・・と、そして長沢が個人的理由で近々東京を離れてしまうというので「今日はゼヒ一緒に」という木下のオファーで実現した今日のライブだったのだ
今日は木下はいつものアコギではなくGREATCHのエレキで・・・これも長沢と初めて会ったときの想い出のギターなんだそうだ いやあ、そういう話を全部取り去ったとしても今日のこのカルテット・・・よかったなあ ドラマーにしては珍しく曲も書いている長沢 今日は彼のオリジナル曲も2つ入れての演奏 いやあ・・・良かったなあ 長沢哲は三浦陽子など色々な人とここペンギンハウスでもプレイしていたお馴染みのプレイヤー ぜひ転居したあともペンギンハウスを覚えていてほしいなあ・・・こちらも覚えているからね
高円寺ライブハウス ペンギンハウス