八方破れ      11日

昨日の参議院選挙が終って一夜明けた今日11日(月) なんだか街に人影が少ない・・・ちょっと抜け殻のような今日の高円寺

選挙の結果については色々言いたいこともあるけどここでは伏せておくことにして

今日最初の演奏者は今日がペンギンハウスへは2回目の出演になるブルース系弾語りシンガー
MORI-SHIN
ブルースではあるけどジェントリーで穏やかな歌い方 決してブルースに突っ込むのではなく自分の歌の要素として噛み砕いて使う いい世界を持つシンガーだ

ブルースカラーのあまり出てこない彼のオリジナルもまたいいのだ 今日演奏した「静かなロックンロール」って曲・・・じんわりと染み込んでくるいい曲だった

そして最近ビデオで観た伝説のブルースマン「サン・ハウス」の動画から刺激を受けて作ったというタイトルもそのまま「サン・ハウス」という曲、本当にサン・ハウスのようなスライドギターを弾きながら・・・かっこ良かった 今日はそのあとの2曲をすべてオープンチューニングのボトルネックで、前回よりブルース色の強いライブ・・・良かった

このシンガーの雰囲気ってなんだか60年年代のアメリカのニューヨークのカフェで歌ってたフォークシンガーみたいな(って言っても実際に見たことないけど)匂いを持ってる
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2番目はやはり弾語りの カーリーズ佐藤
ロックユニット「カーリーズ」のg/voでもある彼が作り出すサウンドはどことなくアメリカ南部のそれもミシシッピ河の匂いがする タイトでソリッドなリズムに乗って彼の歌は鋭さと独特のリズムを強烈に持つ

今日はリハのときからいつもより大きい出音での演奏だった 今まで小さめの音でギターを弾いてたが最近思うところあってあえて「歌が負けてしまうほどの爆音で・・・」というコンセプトでの演奏

やしかにすごい爆音・・・エピフォンの「カジノ」に取り付けられた「P-90」というピックアップがもうこのサウンドなら任せとけというくらいの見事に歪んだ音を出す

「うるさいなあ(笑)」本当に昔「ロックってうるさい音楽」と思われてた頃の音だ そしてこのサウンド・・・佐藤の演奏にすごくフィットしていた それにしてもなんて八方破れな音!
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八方破れならこの人たちも負けていない 3番目に登場するのは 東京セッション
ホシカワとマツイ このアコースティックユニットの創り出す世界は驚きの連続だ

今日もまるで暗がりの隅っこから聞こえてくる虫の蠢くようなかすかな音から始まって次第に炎が燃え広がってゆくように・・・そしてついには油紙に火が付いたようなとてつもない爆音になってしまう

アコース ティックギター2本だけから出てくるとは思えな い その破壊的でもある烈しいフレーズはあらゆるジャンルを笑い飛ばすその過激的な表現につい目を奪われてしまいそうになるが、それが彼らの求めるロックの本 質なのだ その爆音に紛れて放つ意味不明の歌(?)・・・シャウトシャウトシャウト 今日もすんごい演奏を見せてくれた
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そして八方破れなギターだったらやはり今日の最後のこの人だ ハラ☆タカシ
インストユニットDBS3のメンバーでギタリストのハラのソロバージョン

東京セッションから「選挙の話はハラさんに・・・」とバトンを渡された彼がまず最初に演奏したのはタイトルが「憲法9条」という・・・もちろん即興演奏だ

今日はループマシンを上手く使って奥行きと深みのあるサウンドグラウンドを作っておいてから、そこに次々と破壊力たっぷりの音を打ち込んでゆく ピークのところではまるでリアルに戦場のような凄まじい音になっていた 本当に昨日の選挙結果がこの音のような世界を生み出してゆくんじゃないかという恐怖をちょっと感じたなあ

続いては「三宅洋平に捧げる」と言って始めた 三宅洋平というのはミュージシャンであの山本太郎に担ぎ出されて東京地方区に立候補し17万票取って落選した人たが・・・この曲は最初のほうではなんだか「東洋の混沌」みたいな感じ・・・そこから次第に激烈になってゆき・・・最後はDBS3でもやってるナンバー「Just Talk to ME」で締め・・・そして「ヤーマン!」の一言 演奏が終わった うーん、なんか気のせいか今日のペンギンハウスはいつもより電圧が高かったような・・・
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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