ハプニングも楽し?     25日

さあて、今日もいつものようにリハから始まり、開店準備を整えオープンそして予定どおりライブがスタートする・・・のはずだった ところが、今日のライブにはちょっとびっくりなことがあったのだ
今日最初の出演者はギター弾き語りのコイズミツトムだ この数日、ちょっと爆音系のライブが多かったので(いえいえ、決して嫌いなのではないのよ ただ、ライブが終わった後寝るまでずうっとキーン耳鳴りがするのは事実)久々に耳に優しい(笑)音で少し助かる なにしろ彼の演奏はギターもボーカルも本当に静かで控えめ 優し~く歌う彼の音はPA卓のボリュームレベルがほとんど点燈しないくらいだ でもちゃんと聞こえるし伝わるのだよね 彼の演奏は聴いてて気持ちよくなる なんか夕暮れ時にどこかから漂ってくるご飯の炊き上がる匂いみたな・・・この喩えわかるかなあ・・・そんな感じなのだよね

その次に登場したのは、今ペンギンハウスに出ている個性豊かな表現者の中でも特に独自の世界を作っているポエム&ミュージックのユニットたたずみだ 前回のときも僕はそう言ったと思うがこのユニットは毎回進化し続けている ららばいてりい(vo/g)野本奨(poem)黒川武彦(poem)といういつもの3人に今日は田澤芽衣子(vo)が加わりサウンド面がより充実しただけでなく詩の読み聞かせ方に色々な工夫があったりポエム自体がすごく音楽的に聞こえてこれはてりいが目指す「エンタテイメント」としてのパフォーマンスにすごくなってきている たたずみ・・・一度観に来てみて!本当に楽しいから

さて、次の出演者はピアノ弾き語りの野田奈津実・・・のはずだった ところが今日になって彼女が急に体調をくずし出演できなくなってしまったのだ 演奏者も生身だからこういうことがあるのは仕方ない 問題は時間の配分だ たたずみと最後の演奏者深野一穂の間に40分のブランクができてしまう とりあえず開演を少し遅らせたり演奏者に少し長めにやってもらったりして少しは縮めたが、それでも25分くらいまだ余ってる 深野を観にくる予定のお客はまだ到着していない どうする? するとマスターの亜郎が僕の方を振り返り「あんた、少しやらない?」と言った え~!どうしよう・・・でも「中央線周辺3大弾きたがりギタリスト」という称号を持つジミー矢島として断るわけにはいかない でも、僕が出てしまうとPAをやる者がいない そうだ!深野一穂がPAの仕事やってるってさっき言ってたな 「深野さんお願いできる?」すると彼はあっさりそれを引き受けてくれたのだ なんていい奴なんだ!そこで「出演者=ジミー矢島、PA=深野一穂」というありえない状態でライブが始まった とりあえず3曲くらいと思ったが急なことで何をやろうか・・・その時客席にららばいてりい&さっちんのさっちんが居るのを思い出し彼女を無理にステージに引っ張りだし「I Shall be Released」を歌ってもらった こうなるともうライブなのか宴会なのか見分けは難しい・・・まあそれでもなんとか予定の時間を埋めて終了 深野さん&さっちんありがとう!

そして、今しがたまでPA席でオペレートをやってくれてた深野一穂がギターを抱えてやっとステージに登場 最初はまずピアノに向かい「雨降り 隔り」という彼の得意ナンバーから始まる さっきまでのどこかのおっさんがやってた宴会モードとは大違い いつものようによく通る艶のある声でピアノをギターに持ち替えても深野ワールドで客席を気持ちよくさせてくれる 今日最初のコイズミツトム~たたずみ~そしてここでも優しくゆったりと伝わってくる音と言葉 それを今日は堪能しました ジミー矢島は余計だったけどね(笑) 最後はアンコールで大盛り上がり!でした

・・・そして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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