僕の八ヶ岳話 62

渓流釣りはやったことが無かった なんかすごく難しいというイメージが有ったし、もの凄い山奥の断崖絶壁に囲まれた激流の中を重装備でそれこそサバイバルのようにしてやるものだ・・・そんなイメージが有ったからだ
ところがOさんが言うにはそんな大それた物じゃない、ある程度必要な装備はあるが、もっと気軽に出来る・・・ということなのだ
僕の好奇心がまたムクムクと起き出した
数日後、甲府にある釣具店に行き必要な装備を買い求めた。釣り竿に針に釣り糸、それから目印に使うナイロン糸 あとは水の中に入るための股下あるいは腰まである長靴、通称「バカナガ」と呼ばれる物 あとは釣った魚を入れるビクと餌入れ 渓流釣りの装備は思ったよりかなりシンプルだった
そして3月の中旬、その日はちょうど渓流釣りの解禁日だった 渓流釣りにはルールがあってその都道府県によって違うのだが、とにかく冬の間は禁漁になっている 僕らは仕事場から少し麓に降りた「塩川」という所へ向かった そこは僕の清里の家よりもまだ随分低い所だったが、そんな所で釣れるということにまず僕は驚いた その日はまだ水温が低すぎたのと、とにかく全くの初心者だったのもあって全く魚の気配すら無かったが、僕はこの釣りにはまってしまった

何がいいかと言うと、とにかく渓流の中に居ると周りは大自然で、その中に囲まれてそして河の中に居ると思われる獲物を狙う漁師のような感覚が堪らなく気持ち良かったのだ!
Oさんと一緒に釣りに行ったのはその時とその後1回位で、その後は僕は全くの単独で出掛けることになった 車のトランクにはいつでも釣り道具が載せてあった
とにかく夜勤が明けるとその足でそのまま釣り場に向かう・・・そんなことをずうっとやっていたのだ

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