大人のロック      23日

大人・・・っていったい何歳くらいからなんだろう 法律上は20歳なんだけど20歳ってはっきり言って「大人」じゃないよね 30代半ばまではまだ子供・・・いやいやもっと年行っててもまだ子供な人ってざらにいるし60過ぎてもガキな・・・あ、俺のことだ
でも今夜の出演者はいい意味で大人な演奏を聴かせてくれたバンドばかりだった ライブにはタイトルが付いていた 「Steppin’ Out vol.2」という 家にばかりいないで外に出ようよ・・・そういうメッセージが込められているという
今日最初の出演者はそのライブを企画した当人の新城ヒデキ&トラブルメーカーズだ 新城と佐藤びとく(b)海老沢英一(ds) この3人のイキの合い方はハンパなく強く濃い 海老沢のドッカーンというドラムとビトクのびんびんに切れ味のいいベースに新城のはじけるギターと説得力のあるボーカル・・・このセットメニューは本当に飽きがこない 途中のそれぞれのソロも各自の音楽性を遠慮なく剥き出しにしながらちゃんとバンドとして収束してゆく・・・そこはやっぱり大人なんだよなあ そして、そんなスピリットが今夜は本当にいい感じに受け継がれてゆく

2番目はギタリスト、ヒロナリの率いるヒロナリバンド 今日のために結成されたらしいがメンバーは最高な顔ぶれ 山本ケンスケ(b)ミエコ(ds)田中裕之(key)そしてボーカルにツヨシというシンガーを迎えての演奏はブラックミュージックのいいところがぎゅーっと凝縮されたような最高に気持ちのいい音だった このツヨシって人は本当にsoulやr&bの美味しいところがよくわかってる、そして甘いじわーんと染み込んでくるベルベットボイスのような歌い方は聴いてていい気分になる そして、あの曲「What’s going on」 うーん、この演奏 まるでダニーハサゥエイライブみたいだった ヒロナリのギターも本当に泣き所&泣かせ所を心得ている 大人の快感だよなあ

そして最後の登場するのは古田光郷バンド 古田のギター&ボーカルに屋宣昌人(g)吉田靖雄(b)ネッシー木村(ds)というメンバー 木村は古田が昔バンド結成した頃からの付き合いだという この編成で古田のオリジナルや昔のロックのカバーなどを聴かせてくれた CC&Rの「雨を見たかい」とかボブ・マーリーの曲とか 演奏の間のMCで古田が「最近まわりのよく事情を知らない人に”ロックやってます”って言うと”あー、あのうるさいやつ”って言われちゃうけど俺はロックがやりたいんだ」って言った言葉 本当に僕も「ロックがやりたい」って思うんだよね 体力的にはだんだんしんどくなってくるけどね ハートはロックなんだよね さて、ステージではヒロナリが参加してさらに演奏は盛り上がってる いい歳した大人が汗かいて声枯らして歯を食いしばって必死に・・・みんなが歌ってる「Harder they Come」 まだ大人になりきれない大人がここには沢山いる

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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