4つのアンコール     1日

3月になった 月が替わるとまるで待っていたかのように陽気がぐっと変化して今日は暖かい 昼間は風が強くどうやら「春一番」だったようだ それにしても今日の昼前、ペンギンハウスのすぐ近くで火事さわぎがあった 本当にすぐ目の前のビルの2階から出火し、幸いぼやだったらしいが大変だったのはその階下のテナントで、消化のための放水で店の中は水浸しになってしまったそうだ そのビルの地下にはライブバーの「楽や」もあるのだが大丈夫だったのだろうか・・・本当に「他人事」ではない話だ
さて、今日のペンギンハウスライブ 出演者はすべて男性のソロシンガー それも、どちらかというと「パンク色」の濃いメニューだった 最初の演奏者 「独りパンク」といえばもちろん彼を外すわけにいかない あさのおよぐ いつものように特攻隊のマークのTシャツにストラトキャスターを抱え後ろ向きにしたJCアンプから目一杯大きな音を出しながら声を張り上げ歌う 時々「無謀」なんじゃないかと思うくらい高いキーで歌うがそれをなんとかモノにしてしまうところも彼のパンク精神なのかも知れない 今日は時々唸るような声も入れながら・・・彼のアグレッシブさって、とてつもなく遠い着地点を決めてそれに向かったら無理でもなんでもとりあえずジャンプしてしまうところかな こけたりつまづくことを恐れない その表情は本当にパンクロッカーだ そして、演奏が終了すると客席からアンコールが・・・ちょっと意外そうな顔をしてギターを持ち直すと歌い出した 「独りでできるもん」

そして、次に登場するシンガーに果たして「パンク」という括りを付けてしまっていいのか迷うが、パンク以上に過激なパフォーマンスをし続ける吉田雄吾が登場 彼の歌もギターも本当に烈しくいつもステージからはみだしてしまいそうになるのだが、その曲は本当によく出来ている 「深夜俳諧のテーマ」なんて曲はちょっとしたアングラ演劇のような世界を創りだす その烈しい動きはいつも僕のカメラのファィンダーを振り切ってしまってデジカメ独特の「ありえない」映像を生み出すのだが・・・今日も出たぞ~!一番右・・・これはもうホラーだ(笑) そして、彼が演奏を終えるとやはりアンコールが それは当然の熱演だった それに答えて演奏したのは意外にも英語のR&Rそれもどうやらオリジナルらしい・・・あれは何だったんだろう

そして、3番目の登場する出演者はソロシンガーの宮崎悟 ここまで烈しい表現をする演奏者が続いたが今度は打って変わって物静かなシンガーソングライターだ ここらへんがマスター亜郎のマジックというかまるでブラフのようなのだが、それが「なあるほど」と聴く者を納得させるシーンに展開してゆく 宮崎というシンガーは本当にペンギンハウスに出演しているアコースティックシンガーの中でも飛び切りなくらい静かに演奏して歌う しかし、彼の妙に脱力した間延びしたような歌い方や曲には妙な説得力がある 決して声を荒げたりしないのだが聴いてるほうが知らずに身を乗り出して耳を傾けたくなるような「何か」を持っている そして、ぼつぼつと囁くようなMC、その中で「僕もパンクなんですよ」と言い出した へ~え・・・と皆が聞いてると「じゃあ、僕が尊敬する最高のパンクロッカーの歌を歌います」と、歌ったのが「さようならW」という曲 僕は知っている Wというのは今は亡き「高田渡」のことだ 8年前に北海道の外れで倒れて逝ってしまった彼は確かに「パンク」だったかも知れない そして、彼が最後の曲を終えるとまたアンコールが・・・いえいえ、決して「予定調和」のお約束事ではない それだけいい演奏だったのだ そしてそれに応えて演奏した曲 これもいい曲だった

そして、最後に登場した演奏者 彼はもう誰もが認める「独りパンクロッカー」 チバ大三だ それにもわけがあって彼はもうずうっと「独唱パンク」というソロのパンクミュージシャンを集めたライブイベントをやってきている このペンギンハウスでも何回か開催されているが、その中からあの藤原愛が出現した・・・そういうこともある とにかくチバはパワフルで行動力のあるシンガーだ 音楽活動だけじゃなく自身の出身地である東北の震災復興支援活動も積極的に行っているし、それ以外の活動も本当にパワフルに行っている それもあって彼の音楽もやはりパワフルでもちろん「パンク」だ この写真を見てよ! すごい表情と動きだ やはりカメラはいとも簡単に振り切られてしまう 表情や動きだけじゃなく彼の演奏も歌も本当にすごい迫力とパッションだ パッションは時間を振り切ってしまう 曲には怒りも慈愛も込められている 今の状況をすかさず叩く「アベノミクス」の歌は気持ちいいくらいストレート 東北の原発事故のおかげでひどいめにあってる家畜を取り上げた「野良牛の冒険」 こちらはわざと直接的表現を使わない分、かえって怒りが深く感じられる 本当に素晴らしいパンクロッカーだ そして、当然彼が終わると客席からは大きなアンコールが 「俺くらいアンコールなくていいんじゃないの」と言いながらそれでも応えて1曲 少し静か目の曲 これもよかったなあ 今日は最初から最後まで店のムードがずうっといい感じで・・・今日来たお客さんは4曲儲けたね(笑)それもいい曲ばかりだったしね

・・・そして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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