GWがどうした        30日

ゴールデンウィークの隙間の3日間 働いてる人と休んでる人・・・どちらが多いんだろう もちろん僕はずっと働いてますがね 高円寺地下のライブハウスにはGWの陽射しは届かない
さて、今日のライブ最初の出演者の楽器がステージに並んでいる両方ともいわゆるNATIONALのSteel Body Guitarで、向かって左が「シングルコーン」右が「トライコーン」と言ってレゾネーター(反響版)の構造がちがう そして、これらのギターを操る演奏者といえばカントリーブルースを下敷きにオリジナル曲を演奏するシンガー上村隆だ 独特のひょうひょうとした歌い方と張りのある声はまさにカントリーブルース向きだ そういえばこのスチールボディーギターって元々アメリカ南部のジュークジョイントなどでうるさい店内の騒音に負けない大音量をかせぐために開発されたらしい そして、当然シンガーもマイクなどない場所で歌を聴かせるためにはばかでかい声を張り上げる必要があったわけで・・・ブルースシンガーがなんで基本的には「がなり声」で歌うのにはそんな理由もあったのだよね さて、話がちょっと横道にそれたが上村はそういった音楽を独特の自分の解釈で咀嚼して送り出す それにしても、スライドで弾き始めた曲のイントロ・・・聴いたことあるなあと思ったら、なんと藤原愛の「ヨッパライ帰り道」のカバーだ!ちゃんとブルース風になっている

次に登場するのは弾き語りシンガーのAriaだ 男性なのだがステージ衣装はスカートを履いた女装だ そして、歌う曲もかなり女性的な歌い方なのだが今日の演奏でお伽噺風の語りが多く構成されてた曲・・・お姫様と人造人間の悲しい恋の話なんだが・・・いい話いい曲だったなあ 独特の表現方法を使う人だがこういうスタイル、もっと認められていいと思うなあ

そして、3番目の演奏者はさっき上村隆にオリジナルをカバーされた藤原愛だ いつものようにピアノの横で深々と一礼してからおもむろに演奏に向かう 何曲か演奏したあと、いつもとイントロを変えたアレンジで歌い始めた「ヨッパライ帰り道」には思わずウケた そして、今日初めて披露するという曲 その前に彼女は2人の人物の名前をあげた 「田口泰正」と「中山ラビ」という名前だ 曲はかなりヘビーで重苦しい内容とテーマだ 大まかな内容を聞き取ると、どうの太平洋戦争に絡んだ死刑囚の話らしい 終わった後あらためて彼女に聞いてみた すると田口泰正という人は戦時中、アメリカ兵の捕虜を上官の命令で殺した罪で戦後アメリカによって死刑にされた実在の人で映画「わたしは貝になりたい」のモデルになった人らしい そして中山ラビの名前は、この曲で彼女がつけたメロディーがどうしてもラビのものと同じになってしまったということらしい そういうことか

そして、最後に登場してこの藤原愛を驚愕させたのが2人組ユニット 東京セッションだ アコーステイックギターでどこまでパンキッシュでハードな演奏が出来るか・・・その極限にいつも挑戦し続ける2人は今日もアグレッシブに挑戦し続ける もうスタンダードになってきた「パット・ブーン」をネタにした曲(?)の殺傷能力は本当にすごい!僕らは今日もハラを抱えて笑ってしまった そして、毎回恒例のクロージングセレモニー・・・これあっての東京セッションだからねえ

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする