アドレナリンが・・・     31日

昨日の「満月」の話にはまだ残りがあった ライブが終わってからマスターが言ったので初めて気が付いたのだが昨日のライブを観に来たお客は全員女性だった!ペンギンハウスではかなり珍しいことだ 男達は僕を含めて皆少し調子がおかしかったが、女性たちはなんだか元気そうだった もしかして全員魔女?(笑) 10月も今日で終りだね あ、ハロウインだったのか・・・
さて、今日の話にいこう 今日のライブはギタリストの川口雅巳が企画した「再び出会う世界」というイベントだった 川口の日頃親しいバンドやミュージシャンが集合 こういう時はやはり和気あいあいとした雰囲気になる 最初に登場したのはPagtusというユニット 女性ボーカルを中心にしてほかのメンバーはその時々で入れ替わるらしく、要するに一人でも「Pagtus」ということらしい 今日はバックにドラムとギターが、ギターは「僕のポニーにまたがって」のイベントにも出演する山田民族・・・それもあるのか彼女の曲はどことなくサイトウエレトリコを連想するような曲調・・・だから短い!そう思ってたら本当にエレトリコのサイトウがお客でやってきた 曲調は静かでちょっと可愛らしい・・・そして少しコミカルかな 不思議な曲が多かった

次は今日の企画者の川口雅巳ニューロックシンジケイトの登場だ その前の演奏がアコギの生音を中心にした静~かなサウンドだったのとは真逆 もうスタートから全員フルテンでの爆音演奏だ 僕はこのギタリスト川口のストロークを弾くときの脇を締めてまるで空手のパンチを繰り出すような鋭い動きをいつも感心の目で見ている ただ音を大きく出すだけならアンプのボリュームをあげるかエフェクターを使えばいいのだ それでは出ない音がある・・・彼の演奏を見ているとそれがよくわかる ドラムもベースももう全力だ ものすごい音量!川口が振り絞るように声を出す 僕もそれに協力だ ミキサーのフェーダーレベルはもう目一杯 時々モニターのボーカルレベルがレッドゾーーンに飛び込む こちらも全力だよ そういう時のROCKは本当に美しく気持ちがいいのだ

その演奏の終了後、入れ替えのためにステージに近づく僕にニューロックシンジケイトのドラマーがちょっと済まなそうな顔をしながらスネアを差し出した 何?またヘッドが破れたか・・・ヘッドは大丈夫だったがスナッピーを固定するための紐(スナッピーコード)が切れていた 急いでその紐を取りはずしとりあえず繋いで応急処置 待っている最後のバンドのドラマーに渡した その最後のバンドMotherskyはエレクトリック・サズーという弦楽器を弾くヨシノトランスという人が中心のバンド 「サズー」というのはトルコあたりの民族楽器のようだがこのエレクトリック版はそういう先入観で「静か目な民族音楽みたいな演奏だろう」思ってるととんでもない! さっきの川口バンドに負けないくらいの音量をかましてくれた このE・サズーという楽器そこらのE・ギターよりよっぽどぶっとい音が出る なんていうか胴全体が鳴っている感じなんだ 一見弦の数は少なそうだった(ペグは3コしかついてない)が、1本の弦を折り返してダブルで調弦するそうで合計6本 どうりで音がでかいはずだ!そしてそこにもう1台のギターとベース、ドラムが合わさって曲調は7拍子とか民族っぽいのにかなりハードなロックのようなサウンドになっていた 最後にやった「どじょう」の歌 よく聞いてるとつまり今の政権に対するプロテストソングだったがよくできていた 高田に聞かせてやりたかったねえ なんだか今日は長々と書いてしまった どうもニューロックシンジケイトの迫力に引き込まれて僕もちょっとアドレナリンが出たかな・・・ああ、まだ仕事が残ってる ステージがほったらかしだった

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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