今日のペンギンハウスライブはこの男の演奏から始まった 内田聡 わりと最近ここに出始めた若いギター弾き語りシンガーだ 愛用のワインレッドのGibsonを抱えてステージに立つ 長身で手足も長い彼が持つとレスポールジュニアがまた一段と小さく見える でも今日はそのジュニアからぶんぶんとかなり大きい音を響かせている
このギターの歪んだ音がかなりの音圧を持っているんだが、彼の張りのある豊かなボイスはなんの苦も無くそれを乗り越えて前に出てくる ドライブ感たっぷりのギターとボーカル・・・
本当に最近のペンギンハウスに出てくる若手の弾き語りはみんないいなあ 最後はカバーを2曲
最近の若手といえば次に出てきたシンガー らんぶりんたあとる もそうだ
内田くんと違ってアコギでどっしりとした歌を歌うスタイルだが、それは本当に21世紀の「吟遊詩人」と言っていいくらいの存在感とそしてすべての歌詞が「叙事詩」でできている硬派な歌はやっぱり60年代に現れた若きBob Dylanを思わせる 「ダビデ王」なんかをテーマにした曲なんかちょっとほかのシンガーソングライターはやらないよなあ・・・ストイックな歌い方もいいんだ
そういえば、どことなく「渥美清」に似ている(?)彼もやっぱり旅が好きなんだそうだ
さて、3番目は・・・・若手ではない 僕から見れば十分に「若手」だが ペンギンハウスの「狛犬」ともいえるシンガー 泥窪が登場する 話では8月はライブ活動をお休みするという彼の休業前最後のライブになるらしい いつもより口数少なくステージを進めながらいい感じで曲を歌ってゆく
その彼が何曲か歌ったあとこう言った 「今からカバーを歌います」そういってやおら歌いだした
「♪Happy Birthday to You Happy Birthday to You Happy Birthday Dear
仲田修子~♪~happy Birthday to You~~~♪」
すると、客席でその演奏を観ていた仲田修子がにっこり笑って「ありがとう!」と応えた
そうなんです 今日7月25日は僕らの姉御、仲田修子の誕生日だったのだ
そしてそれに続けて泥窪はこの曲を歌いだした 「♪焼き鳥の煙にネオンもかすむ~♪・・・」
それは仲田修子のオリジナルの「高円寺オンマイマインド」だった
リフレインのところでは修子をはじめ皆がコーラスを入れる・・・もちろん、僕もだ(笑)
そして最後はトリオの登場だ やまちゃんず はボーカルのやまちゃんを中心にしてギタリストにIGNORANTSの上村秀右そしてジャンベが入った編成で秀右のブルース感覚たっぷりなギターとやまちゃんの「素朴」というものにこれ以上の「素朴」を重ねた人はいない・・・その決して上手くも美声でもない彼の歌は本当に「オネスティー」の塊だ 僕も彼の歌が大好きだ
そのやまちゃんずがやはりステージの途中であの「Happy Birthday」を歌いだした
実はやまちゃんは最近毎回修子ライブを観に来てくれている それに応えて立ち上がってお礼を言う修子・・・今日はライブだけでなく彼女の誕生日を祝いに多くの人が来てくれた 有難い!
さて、やまちゃんは最後をこの曲で締めた 「出稼ぎのうた」・・・故高田渡のオリジナル
高円寺ライブハウス ペンギンハウス