鬼おろし       25日

うーん、なんか台風がずりずりと近寄って来そうで来なさそうで・・・はっきりしない20号さんのおかげで東京のお天気もはっきりしない また雨が降ったりやんだり

そんな台風もこの人たちの勢いあっちへ追いやってほしいものだ

今日は「独唱パンク」出身者のエントリーが2組いる それだけでなくとも全員「独パン」を履いてる・・・いや肩に担いでるような出演者ばかりだ

最初に登場するのは あさのおよぐ 最近は今までかならずラストにやっていた「ラリルレロックンロール」という曲を最初にもってきている そして今日のMCでは先月亡くなった山口富士夫の話を中心に喋っていた やはり彼のような年代のろっかーたちのも大きな影響力を与えてきたんだねえ それもあってかきょうのおよぐのステージはいつもよりさらにパワフルだった

「パンクやるしかねえ」という曲がぶっとい大砲の弾のように突き刺さってくる・・・続いて「青空ディスコ」という曲・・・まるでマシンガンのように曲の切れ目がない なんか今日のおよぐ・・・すごいなあ

2組目は スズキリウイチ ペンギンハウスには久しぶりの登場・・・それには”わけ”があって現在彼は四国の愛媛県で”みかん農家”として暮らしている 東京に出てくるのも久しぶりなのだ

今回は今まで彼のトレードマークだった”ベース弾き語り”ではなくアコギでの演奏 それでもあの”ズッドーン”というベースサウンドをしのばせる重量感はやっぱり健在だ そして独特な歌いまわしで発する彼の「独りパンク」スタイルも健在だった 最近はライブハウスだけでなく「健全なイベント」などにも出たりするそうで”そういうの向け”の曲も披露してくれたが・・・やっぱり彼の作る歌世界で満ちていた 独特の囁くように叫ぶような歌い方・・・これ いいね あ、ギターもいいねえ

3組目は「前の出演者と苗字は同じ 鈴木知文 だ

ステージに上がるとあっという間に上半身裸になるとトレードマークの赤い帽子とタオル姿に

アコギをテンションの強い弾き方でガンガン鳴らしながら独特のダミ声で歌う彼の歌にはまるで”ターボ”をかけたような迫力がある そしてそのガラガラ声は不思議と聴いているとその声だけでなぜだか気持ちがよくなってくる・・・そうだ・・・それはまるでう~んと辛い”大根おろし”を食べた時のような刺激と快感に近い それも”鬼おろし”でおろしたダイコンのつぶがぷちぷち口の中で破裂するような・・・どの曲もすべて直球の剛速球のようだ 本当にポジティブな人だなあ

鬼おろし・・・この言葉がなんだか似合いそうなシンガーが最後に登場する それも並み居る強面の男どものあとに出てきて誰よりも”鬼”たらんとする女性シンガー 藤原愛 だ

お、今日はステージに立ってからピアノに向かういつもの動作なんだけど・・・妙に艶っぽい 深々と一礼してから曲が始まる 今日は「ヨッパライ帰り道」からのスタートだ

「独唱パンク」からペンギンハウスに出演するようになった彼女だが、最近はパンキッシュになんか色っぽさが加わってきたなあ・・・真っ黒い「羽織」は最初からだか・・・なんか今日は”襟抜き”の所作がまるで・・・「花柳界」の人みたいだ

彼女もMCでちょっと山口富士夫のことに触れたが、そのあとで歌った「道行」のうた・・・」カバーかな? ちょっとHUKANZENNNENNSYOU

だったみたいだったらしいけど・・・いい曲だ

そして、最後にやった曲はやはり「そこにある」だった この歌のなんとなく哀しくでもなんとなく明日がちょっといい日になりそうな予感を感じさせてくれる歌詞がいいね ただ「酒ならそこにある」 と歌ってるだけなんだけど

そうだ、「大根おろし」・・・鬼おろし・・・といえば、もうすぐ”新蕎麦”の季節だ

う~んと辛い大根おろしの入ったつゆで蕎麦を食う・・・ああ、やっぱり”酒”だよねえ

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