ミア・ザベルカを迎えて

・・・というタイトルでピアニストの三浦陽子さんが企画した今日のライブ ところが肝心のミア氏がなんとインフルエンザで本国から出国禁止になってしまい(本人は来る気だったらしいが)急遽出演が取りやめに・・・それでも、今回は大怪我のため入院していた三浦陽子さんの復活ライブでもあるので何はともあれ三浦さんの無事な姿と演奏が見れるだけでもよかった さて、雨の降りしきる中ライブはスタートした

トップは「人間ノイズマシン」と呼べばいいだろうか
「徳久ウイリアム」さんの演奏(?)使う機材はマイク1本だけ エフェクターも一切使用せずにその喉から出てくるのは「音」だ よくライブでは何かのエフェクターを使用しているのでは?と疑われるというが全くの生音(声) 鳥の声のようだったりホーメイだったり全くの機械音に聞こえたり、もう本当に独自の声世界を創り上げる

2番手はダンスの「黒田オサム」さん そこに演奏で
三浦陽子(p)賃貸人格(テルミン、voice)立岩潤三(per)
のトリオがあとから加わる 黒田さんは失礼ながらかなりの
ご高齢とお見受けしたが~踊り始めるとそんな事は関係ない それは、大正時代のアナーキスト「大杉栄」についての
アジ演説から始まった・・・その虐殺への怒りがテーマなのか 怒りと悲しみを織り込んだダンスは舞踏のようでパントマイムのようで・・・苦悩を現すその顔が能面の「翁」に見えた
ある「合図」をきっかけに演奏が始まる ミア・ザベルカの音は聴きたかったが三浦さんのピアノの音はやはり素敵だ

30分ほど黒田さんが踊り下がるとそこから三浦トリオの演奏
フリーな演奏なのだが何というか「押し付けがましさ」が全くなく素直に心に入ってくる それに立岩パーカッションが多彩ないい音で絡んできてそこにもう一人・・・賃貸人格のテルミン・・・そして何といっても彼女の「ボイス」はすごい!・・・何がすごいかは言わない ただ僕はふと「東京セッション」の演奏を思い出してしまった

そして、この日のトリをとるのはなんと我らがペンギンのマスター丹沢亜郎が率いる俳句ユニット「生半可」・・・もうひとつのハウスバンドなのだ バックの神山庄太郎(g)鈴木一奈美(b)のロックっぽいフリー演奏に乗って自作の俳句を読む日本でも(てことは世界でも)ただひとつだけのユニットかな? また亜郎氏の俳句は最高に冴えてるんだよね!一度ぜひ聞いてほしい 聞き逃した人は30日の「仲田修子ライブ」にぜひ来てみてください オープニングアクトが生半可です(今回は短歌ですぞ)

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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