だいじょうぶマイフレンド 26日

「だいじょうぶマイフレンド」・・・って、昔作家の村上龍が原作脚本監督まで手がけ、ピーターフォンダを主役に製作された映画でたしか「日本映画史に残る駄作」と酷評されてたっけ 僕もなぜか映画ばかりか原作まで読んだ記憶があるのだがどんな内容だったかほとんど思い出せない・・・まあそんなお話だったのでしょうね
さて、その映画タイトルを題名に選んだ今日のイベントライブはどんな内容だったか

今日は3バンドが出演 トップはこのイベントの企画者がリーダーをつとめるピクレルジュラとガリレイサークルが出演 vo/g/p eg,ba,dsの4人編成 演奏スタイルは特別突飛なところは見られなかったが、リーダー兼VOの作る曲はなんか妙にペーソスがあってよかった おじさんの悲哀が浮かび上がってくるような妙な共感を受けるような曲ばかりだった
2番目がモデラートカンタービレ vo/g,ba,dsの3人編成 このバンドの演奏はとにかく単純な8beatのリフが延々と続く中にgの持ち込んだ小型アンプから出る平たく潰れたような歪みまくったギターサウンドが呪文のように重なって時間感覚まで歪んでくるような世界を創り出す ちょっとワールドミュージックのような・・・だからだろうか、ふとこの演奏を満月の夜、月光の降り注ぐ広い原野で聴いてみたいという衝動にかられてきた 地下の狭いスペースより、そういう場所で聴いたらもっと気持ちがいいだろうなあ
最後はペンギンではお馴染みのみみのこと スズキジュンゾのvo/gと,ba,dsの3人編成 彼らの演奏はとにかく長年のキャリアとテクニックがもたらす深くそして尖った音で従来のこういったトリオが作るだろう演奏パターンをお構いなくどんどん壊してゆけるという贅沢を味わせてくれる楽しみがある ジュンゾさんのボーカルはとにかく声がいい その「ハリーポッター」に登場した「ハグリッド」を思わせるような巨体から優しい声で歌われるうたはなんかとてつもなく優しいのだ それを本来はバックの二人が激しい演奏でどんどん異次元まで引っ張ってゆこうとする この強引な衝動がいいなあ
やんちゃなおじさんたちに脱帽!エンデイングのギターソロは本当にすごかった 勢い余って倒れこんだスズキジュンゾに皆が声をかける  「だいじょうぶ?マイフレンド!」

・・・そして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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