ぎたりすとたち    18日

まあ・・・よく集めたものだ

これだけ個性の違う、それぞれ独自の表現を持ったギタリストが今日は全部で5人・・・

「・・・だけ」なのか「・・・も」なのか・・・それか今日のライブを観たお客さんが知っている

企画したのはこれはもう本当に独特の表現世界を持つギタリスト&シンガーの川口雅巳だ

そして今日のパフォーマンスは3組

最初のギタリスト松谷健、福岡林嗣の二人によるユニット MICKEY GUITAR だ

森の音・・・小鳥の声や川の音・・・などをずうっと流しながら2人のギタリストが時には静やかに密やかに、時には激烈にアグレッシブに・・・そこにボイスも歌も入ってきながらまるで抽象画のような音映像を組み立ててゆく・・・映像といえばそこに彼らと一緒に映像作家によるライティングアートだ 有機的に刻々と変化してゆくステージだった
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2番目はソロ・・・たった独りでステージにあがるのはなんだかとても繊細な感じの青年

それが ソルジャーガレージ こと清水沙 というギタリストだ

事前にYOU TUBEで彼の演奏はチェックしてはいたが、その予測不能な演奏は今日はどんなものを見せてくれるのだろう・・・

テスコのビザールギターを最初はごく小さな繊細な音で鳴らしながら本当に静かにまるで囁くように歌う・・・そういう演奏がしばらく続く

そこからだ いきなりボーカルマイクから離れた彼の身体は野に放たれた肉食獣のような動きになる それと同時にそれまで優しく呟くような音を出していた彼のギターがとてつもなく凶暴な咆哮を四方に向けて放つ

そのギターは次の音がどこへ向かうのか多分本人も予測不能なんじゃないかというくらい次々と恐るべきフレーズを叩き出す・・・そして・・・やがて・・・静寂が戻ってくる 独りの繊細な若者がそこにはまた立っていた
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そして最後に登場するのが今日の企画者 川口雅巳 それに田畑満 の二人だ

この両者とも強烈な個性とテクニックとパフォーマンスを持つギタリストとしてペンギンハウスでもお馴染みだが「カレー好き」という共通のポイントを持っているらしい

この味の違う2つの「ルー」が混ざった時・・・今夜はどんな味の「カレー」いやサウンドが出来上がるんだろう・・・

その二人はどこか探りあうようなピッキングを相互に送り出しながら相手の出す音にとてつもなく敏感にレスポンスしているようでどこか不思議と和みのあるような空気と殺気とが一緒になったような演奏だった

すべてその場の瞬間的な判断が彼らの今夜の演奏を決めてゆくんだろうなあ・・・

いやあ、いいものをたっぷり聴かせてもらったよ~ たったの5人のギタリストだけでだよ!
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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