夏至だからこそ   21日

今日は夏至だ だから何だと言われればそれまでだけどつまり地球の軸が傾いているおかげで日本にも四季があり「暑い!」だの「寒い!」があるわけでそして昼が一番長いということは夜が一番短い・・・つまり今晩の時間は一年で一番短くて貴重なわけだよね その大事な夜をお任せするわけだから今日のペンギンライブの出演者にはとても大きな責任が生じるわけですよね わかってるかな?諸君!ところが、僕がそんな言いがかりをつけるまでもなく今夜の出演者は本当に素敵な連中ばかりだった
最初に登場したのはあさのおよぐ どんなときにも本当に自分のペースを崩さない 内面的に彼はむちゃくちゃ強いんだと思う 誰に何を言われようと自分が信じる「ロックンロール」の道を突き進む ある意味ではこんなに頑固な男はいない 今日もおよぐ節が炸裂する 「うちうちべんけ~い・内弁慶!」 今日の彼の衣装は夏休みに一人はぐれた少年みたいだ
2番目はここの定番ともいえる泥窪+ヒツジ 二人のリズムコンビネイションはますますいい感じに磨きあがってきている そのぶん泥窪の歌の殺傷能力が高まる 「僕の部屋に住むピラニアは・・・」いつでも狙いを定めている 今日は出演者全員が弾き語りスタイルでそれにドラムやパーカッションが加わるというミニコンボばかりだ そのぶんシンガーの歌力に聴くほうの意識が集中しやすくなる・・・いい歌、強い表現力が求められる あさのおよぐと泥窪のプレイはそのあとの出演者にいい刺激を与えてくれた
3番目はやはりここの常連なウシトラの二人組み 前々回から取り組んでいるアコーステイックギターでの演奏形式はもちろん今夜も そして、今夜はそのコンビネイションの形がとてもいい形になってた あのカタヒラ節が今日は本当に伸びやかにアコギの音に乗っかってぐいぐい世界を創り上げてゆく 彼の振り絞る歌は今日は本当に聴き手の心に塩を摺りこんでゆく 僕らも彼の声につられてヒリヒリしてゆく・・・「俺も・お前も・大五郎!!!」
そして最後に登場したのは正式には今回が始めての石井明夫 パーカッションにはMΛNTRΛでも活躍しているシラコが参加 以前から石井明夫という人は「すごい!」という噂は聞いていたが、いざ実物を目の前にしたらペンギンの全員はあっという間にやられてしまった マイクなしでも十分に店中に響き渡るような豊かでいい声、歌にはとてつもなく聞かせる力がある それを支えるアコギとパーカスがまた絶妙でもう本当に気持ちのいいサウンドだ とにかく心が躍ってしまうようなゴキゲンな演奏だった 店中が大騒ぎだ こんなライブをしてくれたことに全員が感謝だ!僕も感謝だ PAやっててこういう晩が一番嬉しい 演奏者たちが創ってくれた最高な夜は短い夏至の夜をいつまでも引き止めているようだった 終わってからの出演者同士の打ち上げ 盛り上がったのなんのって!・・・朝は 来ないかもしれない

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする