吉祥寺の「バウスシアター」がついに今日で閉館になるらしい
最終日の今日は「渋さ知らズ」が出演だそうで・・・さぞ盛り上がってるんだろうなあ
さて、高円寺ペンギンハウスは閉館しないよお・・・まだまだがんばるさ
今日最初の演奏者は女性ギター弾き語りシンガー Behring だ
彼女の曲はほとんどオリジナルでそれもかなり辛口なラブソングが多い
本人はとてもさっぱりした性格なのだが「どろどろな恋」を歌わせたらちょっとかなう人居ないかも・・・でも、今日やったカバーの曲前はペンギンハウスにも出ていたユニット「かまとら」の「金魚」って曲もよかったなあ
2番目の演奏者は男性のギター弾き語り 宮崎悟 だ
冒頭のバウスシアターの話は実は彼の口から出たもので、「今日はこんなところでこんなことやってる場合じゃない」とか言ってたが、まあしっかりライブやってね(笑)
いつものようにぼそぼそとのらりくらりのようなMCから曲に入ると声のパワーが全然違う
見かけによらず意外とやる気あるシンガーなのだ(笑)今日もいい感じだったなあ
3番目の演奏者は 山ちゃん いやいや「山ちゃん’s」じゃないのだ ボーカルのやまちゃんがソロ・・・しかも全曲アカペラで歌うというのだ!
なんという大胆な 僕だったらぜったいにできない 仲田修子に聞いても「私もなかなかやれない」という答えだった
さて、いよいよ本番 彼が静かにステージにあがるとちょっと喋ってからすぐ歌いだした それは・・・
いやあ、素晴らしかった 以前僕は彼が最初にここに出たときに「声も悪いし歌も下手・・・」などとたいへん失礼なことを言ってしまったが、あれから何ヶ月経ったのだろう・・・いい声だし歌も上手い!山ちゃんの成長のスピードにはいつも驚かされるが、こんなにすごいシンガーになっていたとは・・・お見それしました
曲は時々ハープを吹くだけであとは全部アカペラ それが聴いてて全然飽きないのだ 心に直接入ってくる感じで 高田渡の「出稼ぎのうた」をかれなりにアレンジして歌い、そして仲田修子が訳詞した「トラブル・イン・マインド」を彼流に少し歌詞を変えて歌ったがどれも素晴らしかった
その山ちゃんの歌をどんな思いで聞いてたのだろう 最後に登場した 藤原愛
今日は楽屋からステージまでのアプローチの時間がいつもの倍ぐらいゆっくりだった
そしてピアノに座ると指先に神経を集中させる 僕も指先に神経を集中させている
彼女の声が出た瞬間にコンソールに置いた僕の指が「ささっ」と動く いつもリハなしの彼女との最初のこの瞬間は「居合抜き」の試合のようだ
店内にも緊張が走る 皆が一瞬凍りついたようになる それをまた人肌でゆっくり溶かしてゆくように・・・今日も藤原愛は ”そこにある”
高円寺ライブハウス ペンギンハウス