今日から7月だ そして7月最初の日、今日7月1日・・・
この日が後に「何かの日」にならなければいいなと思いながら・・・歩く道すがら、近所の小学校では今日が「プール開き」のようだ 子供たちの元気な声が響く この歓声がいつの夏になっても聴けますように・・・祈らずにはおれない
今日のペンギンハウスライブは、そんな世の中をどう眺めていたんだろう
最初の演奏者は ジ・アナトミアズ だ
ギターのマツイは昨日「東京セッション」で出演したばかり・・・2日連続の出演だ
しかし彼のギターのコンセプトは昨日と今日ではまったく違う 東京セではつねに自由奔放なホシカワのギターやボーカルを支える”骨格”として終始リズムとコードを担当し続ける
そして、今日の彼のギターはそのまったく逆・・・コードからもリズムからも脱却したその音は終始イレギュラーに”単音”を弾き続ける それを支えるのがドラムのパーすけのポリリズムをふんだんに含んだドラミングだ その対話がずうっと続いてゆく・・・
2番目に登場するのはギタリストでありボーカリストである ソルジャーガレージ だ
彼のギターに対する接し方を見てると、ギターが好きなのか嫌いなのかどっぢなんだろう・・・ふとそんなことを考えてしまった いや、好きなのに違いない だけどその扱い方は時にサディスティックなほどに過酷なんだ まるでこの世の苦悩の全てがそこにあるのでは?と思えるほど彼のギターに対するアプローチは実に攻撃的で過酷だ・・・でも、結果としてその楽器は驚くほどいい音で叫ぶのだ それはやはり彼のボーカルと一体なんだろう・・・つまり”分身”なんだろうなあ
3番目の演奏者はお馴染み 藤原愛 だ
最近は週に一度 火曜日は藤原愛DAYだ(覚えておいてね) さて、いつものよようにゆっくりとしたアプローチを取ってステージにピアノに向かう・・・そして一曲目のイントロが始まった
そうか、やっぱりこれを持って来たか~! それは「君が代」という彼女のオリジナルだ 最初の部分はそのまま「君が代」が歌われるが内容はまさに「反戦歌」だ それも愛する人戦場に奪われる悲しみを歌った曲・・・やっぱり今日はこれを歌うだろうとは思ってたが最初に持って来たねえ
彼女は今20代なかば・・・まさに今「ど真ん中」に居るんだものねえ
そういえば今日は久しぶりにカバーを・・・「小さい秋見つけた」 すっかり「愛節」になってたね
そして、最後の出演者は 愚弁 だ これは 谷口和仁(唄、パフォーマンス)が主催するインプロユニットでメンバーはそのつど違う・・・今回はドラム石塚敏明を従えてのパフォーマンス この石塚ドラムがまた凄かった!聴いてて身体に電気が走る瞬間が何度かあったなあ・・・
そして谷口のパフォーマンスは今日も詩を語るというより叫びながら舞踏のような体の動き・・・これがすごいのと彼の声がまた実によく響くいい声・・・とここまでは前回も気がついたのだが、今日もうひとつ気がついた それは語りのリズムが実に音楽的なんだよなあ・・・シンガーよりも「歌ってる」という感じがした 30分と少しのパフォーマンスだったが・・・あっという間だった
高円寺ライブハウス ペンギンハウス