いやあ・・・もう6月も終わるよ~ だから一年がもう半分終わっちゃったってことだからねえ
去年も同じこと言ってたなあ(笑)
「そうかあ・・・6月の30日 月末 そして、一年が半分 今日で過ぎたのだねえ 早いねえ もう半分か うかうかしてるとじきに年末だよ」
・・・てね そして今日の夜の情報 今「集団的自衛権」をめぐっての政府地味の党の動きに反対する多くの人が首相官邸を取り囲んでいるらしい 昨日は焼身自殺する人まで出たという
この国は本当にどうなってゆくのだろう
そんな不安と怒りをミュージシャンたちも感じないわけにはいかない 今日のペンギンハウスライブはどうだったのだろう
最初の演奏者は 3人編成のユニット 土舎利 だ
ウメハラ(g/vo ,ディジュリドゥー)、今日が誕生日だというカミヤマ(g),ハニサキ(per)という組み合わせの彼らの音はまたそれぞれの持ってるホームグラウンドをそのまま持ち寄ったような不思議な音のコラボを生み出す
アメリカンロックとアフリカンとアボリジニの音の集合体・・・でも、気がつけばロックに必要な楽器の成分がちゃんと出来上がっているのが面白いなあ・・・結局これはロックなのかも知れない
ウメハラのオリジナル曲はいつも優しさが溢れてる・・・そんな彼でも今のご時勢には怒りを感じている 彼がいう 世界で言論の自由に関して日本が50位以下だ・・・そうだ
2番目に登場するのは2人組アコ-スティック爆音ユニット 東京セッション だ
いつもはっきりした言葉は使わないが、かれらの演奏自体がメッセージの固まりみたいなものだ
それは、あらゆる権力も権威も笑い飛ばすようなそしてホシカワとマツイのそれぞれ自由にやっていそうでエントロピーのどんどん上がっていく演奏の中に知らずに聴き手も紛れ込んでしまう
はっきりとした言葉としては「中日が今最下位だ」としか言わないホシカワだけど・・・
3番目に登場するのは ハラタカシ(g)と奥瀬健介(ds)の2人組ユニット EMISHI だ
ハラは「DBS3」でもギターを弾いてるがここではギタリストとして別の面を出す
それは曲を演奏するのではなく演奏という行為そのものをしている・・・といった感じかな
これも東京セッションと同じく「同じ道は決して通らない」演奏の連続だ
しかし、今日は驚いた 途中で土舎利のカミヤマが参加すると突然「What’s Going on 」を歌いだす・・・念のため言っておくと彼らはもうずうっと昔からの友人だ
そのボーカルに合わせるようにでもそこからみるみる溢れ出すEMISHIの音・・・やがてギターとスキャットの応酬になる
そして、なんとハラからの驚きの報告もありの・・・今日のEMISHI 最後はメロウに・・・なんて言ったっけなあ R&Bの名曲だ
そして今日最後の演奏者 石田幹雄 がピアノの前に座る BGMがフェードアウトして消える
そこからは1本の映像のない映画を観ているようだ
導入部・・・そこからもういつもやられてしまうのだが・・・まだ音がひと塊にはなりきってないような部分にさえ「磁力」がある 磁力はやがて音を少しずつその中心に向かって引き寄せ始める
どんなに強烈に闇に向かって打ち出してもやがてその大きなブラックホールのようなピアノは今度は膨張し始める・・・もしかするとこれはひとつの星の誕生から終焉までを見ているのと同じようなことなのか・・・音楽はイメージだ 耳で聴いてはいるが心は見えないはずの景色を観ている
石田幹雄も、今日の出演者たちも・・・「たかが音楽」なのだが・・・その先に何かが見えてくる
高円寺ライブハウス ペンギンハウス