激しさも優しさも   8日

「終戦記念日」が近付いている この時期になると僕ら日本人はあらためて戦争について色々考えるクセがついている それが今年は一層に深く考えなければならなくなってるようだ

暑苦しい夏は・・・まだまだ続く

今日のペンギンハウスライブ 最初の演奏者は女性弾き語りシンガー 別糸とも子 だ

ピアノを弾きながらオリジナルから昔の曲のカバーそしてオリジナルのインストナンバーまで・・・

表現力豊かなピアノの音色は優しいタッチでまた彼女の柔らかい声とよく似合う

昔のニューオリンズの酒場で歌ってたシンガーのようなクラシカルで暖かみのある歌声・・・さすがは別糸=BESSIEと名乗るだけあるなあ
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2番目の演奏者は大阪からやってきた女性のギター弾き語りシンガー chili

前回ここに出演したとき僕はお休みだったので今日が初対面だった クラシックを基礎にしたギターにゆったりとした歌い方・・・というのはなんとなく知っていたが、今日始めて見る彼女のステージ クラシックっぽいギターと歌・・・というイメージを持っていたが、実際はカントリーっぽいギャロッピングギターを使ったりちょっとラテンっぽい曲調では「ボサノバ」というよりは「サンバギター」のようなリズミックでドライブ感のあるギターを弾いていた そしてボーカルは綺麗にすうっと伸びるような歌声でしかも言葉がしっかりと芯をもって聴き手に届けられる 一見繊細なスタイルの中はなかなか骨太な演奏だった いやあ、いいシンガーだなあ
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そして3番目に登場する出演者 山ちゃん・・・予備知識がなくて彼のステージを見た人はちょっと戸惑うかもしれない 何の楽器もなく・・・しいて言えばブルースハープだけだ 彼はステージにあがると座り正面からマイクに向かって・・・そして歌う・・・それだけなのだ

いいかい、全曲アカペラなのだ 1~2曲でちょっと途中でハープを入れる あとはずうっとアカペラだけの彼の歌・・普通はありえないのだが その直球だけのステージ・・・彼の歌はそのまま真っ直ぐ聴き手に届く それがまた・・・いいのだ! 信じられるだろうか 彼の歌には何の技巧も演出もない ただ「歌」なのだ それだけの40分・・・全然飽きるどころか客席はずうっと集中し続けている
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そして今日最後に登場する・・・ここだけはユニットだ それもとんでもなくパワーユニットの THE IGNORANTS だ

g/vo , b , ds のトリオ・・・ところが今日の彼らのステージ 最初はg/vo の上村秀右が独りだけでステージにあがりそしてアカペラで歌いだした それは彼も親しい前の出演者 山ちゃんに対するリスペクトだ

そして、その終り近くでほかのメンバーがステージへ・・・そこからはもう「凶悪」と言ってもいいくらいのイグノランツの演奏が始まる

いつもの彼らのオリジナルナンバーに加えて昨日が「広島原爆忌」ということで歌った反原爆の歌・・・誰の曲なんだろう 鬼気迫るような秀右の歌とギター・・・いやあ凄かったなあ

THE IGNORANTSの演奏はブルースロックをベースにしながらオリジナルの彼らの曲は時にはパンキッシュだったり極道のようなデーモニッシュな内容だったりするが、その底に常に流れている「優しさ」・・・そして「愛」・・・それが彼らのポリシーなんだと思う

でなきゃあれだけの爆音で過激な演奏・・・それなのに聴いてた人間はなんだか幸せになってしまうのだよねえ いやあ、楽しかった! 今日も色々なカラーを持った出演者 これがペンギンハウスなんだ
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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