中秋の名月も重陽も過ぎ秋深まる・・・のかと思えば夕方にいきなりのゲリラ豪雨 東京に大雨洪水警報が出るなど・・・相変わらずわけのわからない最近の天気だねえ
その雨にすっかり降られてびしょ濡れでペンギンハウスにやってきたのが今日最初の演奏者 TRUM の二人だ パソコンなどの機材が無事だったのは何より さて、今日の彼らの演奏もパソコンに打ち込んだ音源を流しながらそれにギターとﾄドラムを合わせてゆくというやりかた 本当に烈しくかなりトリッキーなリズムの連続の中に生の楽器の音を重ねて行く彼らの演奏はいわゆる「打ち込み」というコンセプトにしては恐ろしいほどの緊張感のあるサウンドを作り出す いつも思わず息を飲んでしまうのだ
２番目はやはり２ピースユニット 中村大（b）×川本真太郎（ds） 彼らはやはりインストをやるのだが、こちらはアナログ・・・かな 元々cracks&rabbitsという３ピースのロックユニットのリズム隊の二人なので「呼吸で合わせてゆく」というのがもう皮膚感覚に染み付いている感じだ グルーブ感が盛り上がってゆくところも抑えてゆくところも・・・どちらからというのではなくすうっと流れが一致しているのが訊いてて感じられる 来月は久しぶりに関西からやってくるこのユニットのコバヤン（g/vo）を迎えて久しぶりのcracks&rabbitsのライブが聴ける １０月１２日だよ！ お楽しみに
３番目はギタリストの ハラ☆タカシ 最近までやっていたEMISHIという２ピースユニットの相方の奥瀬健介が関西へ転居してしまって、このところは彼のソロパフォーマンスが多くなってきた まったくのフリーフォームによるギターという楽器へのトライアルは毎回見ていて「何をするんだろう」という好奇心をそそられる それは「演奏」というワークをさんざんやってきたギタリストだから手をかけられる”断崖”のようなものかも知れない うっかりすれば崖下だ・・・緊張感は生半可じゃない
そして、最後に登場するのはピアニストの 石田幹雄 だ
そうなんだ・・・今日の出演者はすべてインストプレイヤー 歌モノは一切ない それどころかMCもない ハラはノーマイクで喋る そういうわけで一応ステージに用意してあったSHURE58マイクは今日は一度も出番が無かった
まあそれはどうでもいいが・・・今日の石田の演奏は久しぶりにインプロプレイヤーの本領をフルに発揮していた やっぱり今日みたいな対バン組み合わせだと気合いが入るのかな・・・いや、それだけの理由じゃないんだろうけど・・・今日の彼の演奏は凄かった！ 前回は穏やかなバラードものが多かったが、今日は緩急自在なそのピアノは優しく鍵盤を撫でるようなところから拳で烈しく叩くところまで・・・今日のゲリラ豪雨どころではない・・・今日のペンギンハウス
高円寺ライブハウス ペンギンハウス
