伝わる波紋      19日

今日のペンギンハウスライブ・・・4組中3組が女性、それもピアノ弾きばかりだ

最初の演奏者は弾き語りの たけもとまりこ 
実はいつもそうなんだが、ペンギンにやってきたばかりの彼女は何だかテンパってる 今日もちょっと疲れ気味のような顔でやってきたまりこ・・・それがピアノの前に座り深呼吸をして弾きはじめると徐々に内側からパワーが沸いてくる・・・何曲か歌うともうさっきまでの「弱気なまりこちゃん」は跡形もなく吹き飛ぶ そして本番 本人も言うけど決して明るい曲なのではないのだが、彼女の歌は聴いてる人間を元気にさせてくれるのだ
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2番目は唯一男性ばかりそしてピアノは弾かない エレキギターとジャンベとディジュリドゥーの3人組  土舎利 
・・・この一見ありそうでなさそうな組み合わせのユニットが創りだす音はまた国境を越えて独特のサウンドだ プリミティブでありながらどこか未来を感じさせる演奏は力強さと優しさに満ちている

さらにディジュをギターに持ち替えたウメハラが歌うと世界はさらに変わる いつも不思議なところに持ってく彼らのステージ
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3番目はまたピアノ弾きに戻る 藤原愛 だ
「鍵盤独り舞台」という名前でちょっと演劇性もあるような独特の表現世界そして「黒い女」として心の暗がりを探り続けるピアノ詩人だが、今日彼女がいつものようにゆっくりと静かに客席に一礼をしてピアノに向かう・・・その黒い衣装のシルエットがなんだか「月の中のウサギ」みたいに見えたなあ

そして今日もやってくれた 仲田修子のカバー「一週間」 本人は「まだ未熟ですけど・・・」と言ってたけどいやいや、なかなかの完成度だよ この曲を取り込んだことで彼女の「航路」の向きがまた少し変わってきたような気がする
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そして最後に登場するのは 三浦陽子+斉藤良一
限りなく透明感の高いスピリチュアルな世界を余すところなく鍵盤に載せて伝えてくれる素晴らしい表現者三浦陽子(p)今回はいつものクインテットのメンバー斉藤良一(g)とのDUOだった

この二人の演奏・・・よかったなあ 例えると暗く広い湖の静かな湖面に2つの波紋がお互い触れながら広がってゆくような感じがした

2つの呼吸、2つの鼓動がそれぞれ共鳴しながらお互い自分のウェイブを作り続ける・・・

この風景はいつまでも観て居たい・・・そんな気にさせてくれた
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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