今日は企画ライブだった 題して『ソラトブ企画』ペンギンハウスでもお馴染みのミュ-ジシャン「ソラトブ」の企画 彼と交流のある超個性的な演奏者ばかりが顔を揃えた
最初の出演者はその主催者の ソラトブ
久しぶりのような気がするがお馴染みのビザールギターとGIBSONのアコギ2本を持ってステージに登場 あの独得のミッドをすっかりカットしてフランジャーやディレイをかけてすっかり原型をつぶしたようなボーカル・・・そして妙にゆるくて不思議な音を出すギターたち、例の不思議なプラスチック棒を使った想定外な演奏 今日はI-podをオケに使ったダンサブルな曲とか・・・あい変らず予測不能なプレイヤーなのだ
2番目に登場したのは何とこのシンガー 宮崎悟
今日の企画に彼の参加はちょっと意外だった・・・そう思ったのは僕だけかな 他のシンガーたちがけっこうギターやその他のサウンドをかなり凝っているのに比べると彼の演奏は限りなく直球だからだ でも、この流れの中で彼が登場して歌っているとそうではないということがわかってきた
ついつい楽器のサウンドやプレイに眼が行ってしまうが今日出演した演奏者全員、実はそれよりも歌・・・そして言葉にすごく重きを置いていることがわかるからだ
ところで、目はどうしたの?何か悪さをして誰かに突かれた?・・・あっ「結膜炎」なんだ
それにしても今日彼がカバーした「僕大好きなんです」と言ってた戸川純の歌・・・本人が「気持ち悪いでしょ」と言ってたが・・・うん・・・いやいや、面白かった(笑)
3番目は栃木からやってきたというシンガー みぇれみぇれ だ
ギターのほかに何か大きな荷物を持ってきた アコーディオン?と思ったら小さな「トイピアノ」だった そのピアノやすごく小柄なのにどっしりとした音の出るアコギを実に巧みに操る彼の演奏はものすごくレベルが高かった ちょっと山田庵巳と潮田雄一あたりと通ずるところがあったなあ
曲はすべてお伽噺や童話みたいな感じなんだけど、それもあってかちょっと少年ぽい声で曲のことを「今のは○○というお話でした」と言うのが面白かったなあ
そして最後に登場したのは「割礼」というかなり有名なバンドの中心メンバーである 宍戸幸司 だ
割礼というバンドの名前は僕も知っていたが詳しいことは知らなかった バンド結成が1983年というからかなりのバンド歴なんだね
それでこのバンドの紹介を見ると「サイケデリックバンド」とか「平衡感覚を崩壊させる変則的アンサンブル、時空を歪ませる超スローテンポなリズム、並のバンドでは到底真似できない強烈な世界観で、異次元のサイケデリックロックを奏で続ける・・・」とか書かれてたがいざ演奏はどうか
前半はアコースティックギター、後半はエレキギターに持ち替えての演奏・・・確かにどの曲もすべてスロウ・・・それも超スロウだ そういえば今日の出演者は全員ほぼすべてがスロウバラードばかりだった
そしてその粘り気のあるようなしっとりとしたボーカル・・・声質は違うけどちょっと「吐息」のコウノに共通するようなところもあったかな
いやあ、これだけスロウな曲だけの夜も珍しい さて、今日終了後のBGM・・・何にしようか
高円寺ライブハウス ペンギンハウス