星が爆発する     26日

お昼過ぎから降りだした雨はじっとりと高円寺の街に絡みつくように降っている036

午後にピアノの調律師がやってきた 一昨日切れたピアノの弦を張り替えに

これで今夜はピアノ弾きが来ても大丈夫 ちょっとホっとする

さて、ライブが始まる 今日最初の演奏者はギター弾き語りのソロシンガー HEART OF SILVER 
アコギはエフェクトをかけて思い切り”歪ませた”ギターサウンドで凄まじいビッグサウンドとグルーブを生み出す・・・そこには彼がずうっとこだわり続けている「独りでやるロック」というスタイルがある それはSHOTGUN BLADEとはまた違うコンセプトなのだが通じるところもある

そして今日はリハのときに打ち合わせたとおり(彼がここでライブをやるときは必ず綿密な音作りをする)今回はギターにかなりはっきりとしたショートディレイをかけてそれをチャンネルの左右にはっきりと振り分けるというやりかた こうするとギターの音にり立体感が出てきてなかなかいいサウンドになった うん、いいよねえ
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2番目は 女性ピアノ弾き語りシンガー haruhi だ

前回のライブからギターも弾いてピアノと半々での演奏
そのギターでの演奏が彼女の表現にちょっと変化をもたらしたような気がする 以前はちょっと線が細い感じがしたのだが、ギターをがんがん弾いて歌うということが影響したのだろうか、なんか芯が太くなった演奏はピアノを弾いてもはっきりと出てきていた

カバーなんだというがギターを変則チューニングで弾く「わすれもの」って曲・・・よかった!
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そして3番目の演奏者は今ではオペンギンハウスの「台風の目」のようになってる弾き語りシンガー 大濱吾朗 だ
まだ23歳と言う若さでブルースの深いところまで掘り下げた彼の演奏はギターもピアノもハープも超一流 その不適なパフォーマンスにも年齢を超えたしたたかさを持つ彼はこれからのシーンを引っ張ってゆく

しかし今日の彼はとにかく目まぐるしかった 最初はブルースハープの吹き語り・・・いやいや吹きながらマウスベース・・・それからやおらピアノへ生きブルースっぽい曲をスキャットだけでやったかと思うと今度はベースを抱えて歌う そこへもう1人、メンバーが現れるとなんだか音楽でコントのようなものに・・・なんと「お題拝借」で即興でブルースを歌うという「大喜利」のようなことまで・・・一体「何が本業?」と訊ねたくなるようなそのステージングはでもエンタテイメントに溢れていた

この男・・・恐るべしだ! しかし面白かった
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そして最後に登場したのはギター弾き語りの 田島章年 だ
バンドPOETIC LANDSCAPEのメンバーの彼のソロでの演奏 ハスキーな声で歌われる歌はバラードばかりで、本人も大濱のあとなので「僕は淡々とやります」と言って演奏に入った

しかしその演奏は音楽用語で言えば「ピアニシモからフォルテシモ」のその振幅がハンパじゃない

静かだったギターがとてつもない爆音のようなブラックホールのようなパワーを生み出す

本当に聴き手の心がその途方も無い引力に巻き込まれてしまうのだ そのギターとまったくシンクロするように彼のボーカルもまるで星の爆発のようなすさまじいエネルギーを放出する

淡々とはとんでもない こんなドラマチックな時空間を生み出すプレイヤーは・・・そう滅多にいないのだ
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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