トリオワンマン     29日

いよいよゴールデンウィークに突入 その初日の今日29日(金) お天気はいいが風が強くちょっと体感温度が寒く感じる 高円寺の街はいつもの休日よりちょっとのんびりとした雰囲気

その中、今日のペンギンハウスはスペシャルライブが・・・それは 『石田幹雄トリオ ワンマンライブ』
ペンギンハウスでもおなじみの鬼才ピアニスト石田の初のワンマンライブ 今回はトリオで 石田幹雄(p)、安東昇(b)、藤井信雄(ds) というメンバー いずれも素晴らしいキャリアを持つプレイヤーばかりだ

まずは石田によるメンバーの紹介 そこから演奏が始まる 曲はすべて彼のオリジナルだ いつものソロ演奏のときでも石田の持ってる奥行きの深いダイナミックに躍動するピアノに安東、藤井の2つの音がますます深みとドラマを加えてゆく 緊張感に満ちていながらどこかすごくゆったりと流れてゆく時間・・・
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休憩を挟んで始まった第二部 かなりドライブの強い4ビートからすうっと息を吐き出すような3拍子の曲・・・続いてすごくしめやかなスロウバラードへと進む スロウな曲ではかえってお互いの持つ緊張感がぴーんと張り詰めている 安東のベースの弦のたわみがそのままダイレクトに聴き手の腹に響く その横で音数は少ないのに藤井のドラムのブラシが「ここしかない」という所を刻んでゆく 石田のピアノはさらにその緊張の隙をうかがう様に鋭くしかし柔らかく切り込む・・・そして突然雲が湧き上がるように風景が変わってゆく・・・

そして一転、ものすごくアップテンポの4ビート 3者の烈しいフレーズの応酬になる 石田が弾きながら「もう堪らない!」とでも言いたげに思わず何度も立ち上がる すごいパンチの応酬だ

そうそう・・・僕がまだ二十歳そこそこの頃、ジャズなんてまるで解らなかったのに時々こっそりと忍び込んだ新宿の「PIT-INN」で見ていたような風景だ

「何だかわからないけどジャズってすごいなあ~」・・・てなことを考えたりしてたっけ

そして最後の曲はちょっとメランコリックな曲調の「平遠の赤霞」というタイトルの曲・・・石田の曲にはこういうようなタイトルが覆いようだ これは彼が相模原に住んでたときに作ったそうだ

タイトルだけでも風景画広がりそうな・・・そしていい曲だった
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