緊張の糸   11日

ステージに1本のストラトが置いてあった ライブが終ったDBSзのハラ☆タカシのものだ

もう10年以上使っているというそのギターはもう塗装も剥げて見た目はボロボロだ でも、音を出すための大事なところはちゃんとしていて勿論素晴らしい音が出る

その素晴らしい音を生み出すのはそれを操る持ち主そのものなのだが う~ん、スゴイよなあ・・・

では今日11日(水)のライブレポート

ペンギンハウスライブ今日最初の演奏者はジョコンダの憂鬱

写真がぼやけたモノクロになってるのはステージがほぼ真っ暗だからだ(よく撮れたと思う)

その暗闇の中から彼は音を見つけ出し自分のギターにぶつける 暗がりに転がっていた黒曜石のような音をギターは紡ぎ出す その作業には息が詰まるような緊張の糸が張りめぐらされたステージの中で行われるのだ
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2番目に登場したのはtoyosick

緊張感といえば彼のステージングにもいつもそれが満ちている やはり真っ暗な中をマイルスデイビスのトランペットの音に乗って彼がステージにあがる 黙したまま一礼をするとギターを抱え演奏が始まる 最初の3曲の間は一切口もきかない おのずと緊張感が店に溢れる

彼のギターもかなりボロボロだ その愛する相方に情け容赦ないDVがぶつけられる

その彼もどこかでボロボロになっているように見えるのだ
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3番目に登場するのはDaka II
ペンギンハウス初登場・・・いえいえ元インプロインストユニット「DakaTz」のメンバーだったベースマンとダンサーのコラボユニットだ

元はこれにドラムが加わったトリオで演奏していたのだが、今日は楽器はベースだけ

しかし、彼らが満ち続けてきたその途方もない緊張感はまったく減らない・・・いや、むしろ加速しているように見える ここにもまるでDVのようにベースを扱うプレイが店の中におそろしいほどのテンションの音を響かせる それを受けて立つダンスも一切退かない むしろそれをすべて受け止め弾き返す 僕も照明でちょっとばかり参加させてもらったが、その緊張感は本当に尋常じゃない

パフォーマンスの途中でダンサーが急にカウンターに駆け寄る 必死の形相で「すみません、み水を下さい!」一騎のグラスの水を飲み干すと「ごちそうさまでした!」と言いまたステージへ戻っていった いやあ・・・凄すぎる
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そして今日最後の演奏者はDBSз
ハラ☆タカシ(g)、大橋とおる(b)、福島紀明(ds)のインプロ系インストトリオ 今日が彼らの今年最初のライブだそうだ 最初の曲に入る前にいつも三人でのインプロがあるのだが、それがいつもより長い なんだか今日のペンギンハウスの空気を探っているような・・・そんなテンションが伝わってくるような気がする

やっと曲に入るとこちらもちょっとホッとする 何だか今日は異様な緊張感のまま駆け抜けてしまったペンギンハウスライブ

「じつは今日はベースの大橋徹の誕生日なんです」というMCに妙にほっこりとさせられてしまった、今夜のペンギンハウスライブ
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今日のオムニバス動画です


高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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