嵐が 来る?      31日

9月の最後の日、関東地方は迫ってくる台風の脅威に怯えていた もう夕暮れ近くなるとそそくさと家路を急ぐ人々ばかり おまけに駅のアナウンスが「早めにお帰りください」などと煽ったりしてたらしく、それに加えて日曜日の夜・・・ライブハウスにとってこんな悪い条件が重なることもなかなかないだろう 「今日はお客さんゼロかなあ・・・」始まる前に出演者からもそんなぼやきが出るくらいで もう皆諦めモード でも、ふたを開けてみたらまあ「そこそこ」の人が来てくれて(本当にありがたい!)ペンギンハウスライブの出演者も欠席なしで無事にスタートした
最初の出演者はSHOTGUN BLADE いつものようにBLUE一色で固めた彼はもちろん持ってきた傘も青(笑)マイクスタンドの向きをステージに対して正確に直角に直す(けっこう几帳面なのだ)と彼のステージングがスタートする いつもの持ち歌に加えて最近やり始めた「Born in the Underground」それにラストには新曲で締めるというステージだった それにしても、曲の終り近くで彼が儀式のように1発弦を「ダーン」とストロークする音・・・まるでビッグ・ベンの鐘のようだった

外はどうなってるのだろう・・・気になるがここからは様子はわからない さて、次の出演者は2人組のピーフランだ ギター・ボーカルにドラムという編成だがとてもバランスと心意気が揃った二人の演奏はすごくいい ギターのボリュームは時としてかなり大きくなる そこにフランジャー(?)などのエフェクターが分厚く重なってなんかざわめきのような音になったなあ・・・と思ってたらどうやら本当にそれを表現していたらしい かなり叙情的な表現が彼らは上手い そして前回から僕が気に入ってる曲が始まる・・・そのとき僕は大きな勘違いをしていたことに気が付いた てっきり「道のヘビにょろにょろ」だと思ってたら「虹のヘビ・・・」だったのだ・・・ははは・・・と笑ってごまかす 彼らが演奏中に外で雷が一回鳴ったような気がした 幻覚かな?「虹のヘビ」が現れたか・・・

その次に登場したのは20日にStay Blueというユニットで出演した地味KENが今日はソロでの演奏 僕、この人とはもう35年くらいの付き合いでお互いその間もずっと音楽やってたわけだが彼のソロの演奏を見るのはもうずいぶんと久しぶりだ あの表現力豊かな艶のある歌い方は当時とあまり変わっていなかったがギターはずいぶんと変化というか進化していた 彼も弾き語りを続けてきた中で色々学んだんだなあ・・・と、ちょっとしみじみ 途中でStay Blueの相方ドラゴン板谷が加わって1曲ハープを吹く場面もあった

さて、そのドラゴン板谷が組むユニットD&Dが今日の最後の出演者 ギターのドッキリアキラと非常に息の合ったプレイは聴いてる側を和ませる こんな台風の来る晩に彼らの演奏が妙にぴったりくるなあ・・・と思ったら、やってくれたよ「Stormy Monday」 ははは ドッキリアキラはアコーステイックギターに2つのピックアップを付けるという僕とほぼ同じやりかたで音を出すがアコギでループを積極的に使うなど音に対するこだわりはかなりなもの そのツボを得たギターをバックに板谷のボーカル&ハープはとてもいい味を出している 最近ハープの音色がちょっとりー・オスカーっぽくなってない? 実はあの音色、僕が作ってます(笑)もちろんハープの腕があってのことだけどね さあさあ、そして最後は地味KENが加わってお得意の「最高・最高」・・・これはDr Johnの例の曲の替え歌!今日のライブは無事終了 それで台風は?・・・今どこ?

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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