もう一度ブルース   38

僕が20代前半の頃、たくさんのレコード(当時はアナログのLP盤)を持っていたがそのほとんどは洋楽のそれもブルースがほとんどだった

日本のものというと当時の僕の周りにいたミュージシャン「高田渡」「シバ」「友部正人」などのものくらいだったが、1枚だけ毛色の違ったアルバムを持っていた

それがここに紹介する「若き日のディック・ミネ」だ

彼の名前も今の若い人は知らないと思うが、戦前から戦後に活躍していた歌謡曲の歌手で「人生の並木道」なんてヒット曲がある

そんな彼がまだ太平洋戦争の気配も無かった昭和11年に「テイチクレコード」に吹き込んだ「ジャズ曲」を集めた復刻アルバムが72年ごろ発売されたのだ 僕は最初そのアルバムの紹介をラジオで聴いた それを聴いてもうびっくりしてすぐレコード屋さんに飛んで行って手に入れた それがこのアルバムだ

ここに収められた「ジャズ曲」とはジャズだけでなく、ラテン、タンゴ、シャンソン・・・などのすべての洋楽が含まれている 当時は洋楽をひっくるめて「ジャズ曲」と呼ばれていたそうだ

彼以前にも「ジャズ曲」を歌う歌手は何人か居たのだが、その本場仕込みの英語っぽい発音と日本人離れしたフィーリングに当時かなう歌手は居なかったと思う

それではYOU TUBEにあがっていた何曲かを紹介しようと思うがまず最初はこの曲

注意して聞いて欲しいのはイントロに流れるハワイアン風のギター・・・これはミネ自身が「ドブロギター」を弾いてるのだ(当時の日本ではまだ誰もやっていなかったらしい)


明日も紹介しますね!

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

http://penguinhouse.net/how

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