火の気が   10日

ちょいと日差しもある今日の日中 少し足をのばして近所の公園に行ってみた サクラはもう満開を過ぎて散り始め 池の水面には薄いピンクのモザイク模様が出来ていた 冬のあいだに沢山居たカモたちはほとんど去り土の中で冬をやり過ごしていたカメたちが少し戻ってきていた あちこちで新芽が出始めている

では今日10日(月)のライブレポート

ペンギンハウスライブ今日最初の演奏者はジョコンダの憂鬱
今日は最初本当に穏やかな静かな湖の水面に立つさざ波のように音が始まる それがやがて色々なものを巻き込むように膨れ上がってきはじめる うっすらとしたブルーのライト・・・それは心理的には「真っ暗闇」を表している 彼のギターは演奏するというよりある状態を音で表しているようだ 頭の中がそのまま音になったように・・・演奏最後の3~4分間の音は凄かった

2番目に登場したのは三浦陽子
限りなく透明感の高いスピリチュアルな世界を余すところなく鍵盤に載せて伝えてくれる素晴らしい表現者三浦陽子(p)が中心のユニット 今日はSACHI-A(ds),斉藤(社長)良一(g)の二人が参加 トリオでの演奏

最初はまったく完全にフリーのスタイルで始まった 三浦のピアノの音に斉藤のギターが絶妙に絡んでゆく SACHI-Aが柔らかくマレットでそこに波紋を加えてゆく

半ば過ぎからしだいにメロディーのようなものが生まれてくる それは最初は形のはっきりしないものなんだけどやがて「キャラバン」になってゆく 斉藤のここでのオブリが粋で面白かった 面白い展開だった

3番目に登場するのは斉藤麻莉+東郷ガンジー生志

斉藤のピアノ+キーボードを自在に時には同時に弾きながらのインプロインストは独特の世界ドラムの東郷とのDUOは今日で4回目くらいかな

この二人の組み合わせは本当にスリリングで楽しい なにしろ東郷の鋭すぎるくらいのショットが斉藤のキーボードやピアノと面白い科学反応を起こす 異常なくらい高いセッティングをしてあるシンバル・・・撮影中にその1本が叩いた反動でゆっくりと倒れこむ ちょうど東郷の懐に倒れこんですっぽりと納まった 二人のやりとりはやがて空中戦となった まるでF-15とMig29の空中戦のようになった

空中戦といえば今シリアも朝鮮半島もなんだかきな臭い匂いがし始めている 一部では「また朝鮮戦争勃発か」という声も出ているようだ

そんな状況の今日最後の演奏者はハラ☆タカシ

その演奏はやはり状況をそのまま抱え込むような音で満ちていた アグレッシブさと危なさと叫びと不安と怒りと嘆きと・・・すべてのものを抱え込むようにハラのギターは吠える

今日は長い・・・たぶん今日はこの1曲(インプロだが)で演奏を終えそうだ テンションが全く下がらないまま30分以上のプレイ・・・そしてギターを弾く手が止まって「こんなもんかな」 タイトルは?という質問にもちろん「シリア空爆」という答が返ってきた

あと5分間だけやってくれというマスター亜郎のリクエストに応えて短い曲を

なんだかロックンロールみたいな音を内包したそのプレイ 終わってハラはこう言った

「チャック・ベリーの火葬」 なるほどね(笑)

今日のオムニバス動画です


高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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