ギターギター 10

さて、「ピーターポール&マリー」などの「モダンフォークのアーティストの曲を聴いたりコピーしているうちに、私は彼らが素材として取上げていたアメリカの元々のフォークミュージック=トラッドフォークに関心を持つようになりました

「カントリーミュージック」「ブルース」「スピリチュアル」などのルーツミュージックにです ちょうどその頃、おしゃれに興味を持っていて読んでいた男性向けファッション誌「メンズ・クラブ」に、興味を引く記事が載っていました

それは同誌によくイラストを掲載していたイラストレーターの「斉藤融」の記事でした 彼はアメリカのトラッドフォークに強い愛着を持っていて、イラスト付きでそれらのミュージシャンたちを紹介していたのです 主に1920~30年代の白人のカントリーミュージシャンたちについてでした

その中でも特に私が興味を持ったのが「シンギングブレーキマン(歌う車掌)」というキャッチフレーズで20~30年代ころに絶大な人気を誇っていたカントリーシンガー

ジミー・ロジャース Jimmie Rodgers

ミシシッピ生まれで、子供の頃から黒人のブルースに影響を受けて音楽をやりはじめた彼、どの曲でもかならず「ブルーヨーデル」というボイスを入れるのが特徴でした 「カントリーミュージックの父」と言われた彼は1927年に活動を初め、33年に肺結核のために亡くなるまでそれは続けられました 彼の演奏はこんな感じです

それまで聴いていたPPMなどの現代的で都会的で、緻密できりりとした音とは正反対の、SP盤での録音ということもあるけど・・・レトロで、なんともゆったりとして柔らかく暖かい・・・この世界に私はたちまち囚われてしまいました

ジミー・ロジャース自体のギターにはこれと言ってスゴいところがあるわけではありません レアですが、実際に彼がギターを弾いて歌っている映像があるので、ごらん下さい

ピックを使ってベースランを弾きながらリズムを入れる カントリーギターの基本形と言っていいスタイルです ただ、曲の歌の合間にちょっとしたリフを入れるところなどはたしかに黒人のブルースギタリストの影響を受けてるなあ・・・と思います


そして私は彼のレコードからあるサウンドに非常に興味を引かれることとなりました

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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